燕市宮町、戸隠神社(星野和彦宮司)は6月30日夜、夏越(なごし)の大はらえを前に拝殿前で「第3回地震災害復興祈願“絆”がんばろう日本」として「天孫降臨舞」の舞名で演舞を披露した。
東日本大震災が発生した一昨年から、神を鎮めようと毎年行っている。ことしはストーリー性を強め、燕飛燕太鼓保存会の演奏を幕開きに、拝殿前に結界を張った舞台で小池神伶会と戸隠神社神伶会が次々と舞を披露した。
さらにことしは、平安中期から鎌倉初期にかけて流行した新様式の歌「今様(いまよう)」も披露。五穀捧舞では、弥彦の銘菓「玉兎」を配布した。
境内には100人余りが見学に訪れ、かがり火の炎がゆらめくなか、昼の蒸し暑さが残る境内で典雅な舞をじっくりと鑑賞した。
続いて大はらえ式で、星野宮司らに続いて約150人の参拝者が鳥居に設置した直径約2.5メートルを茅の輪を左回り、右回り、左回りの順に「∞」を描くように3回、回ってけがれをはらった。
さらに拝殿前で祝詞を奏上し、参拝者に魔除けとして家の入り口に飾ってもらうチガヤとせんべいを配って終わった。