燕市は昨年に続いて広報紙「広報つばめ」の「子ども版」を10月15日に発行するのに向けて8日、子ども記者に応募した小学生5、6年生13人の任命式を行った。
子ども記者には市内3地区の小学校から応募があり、5年生10人、6年生3人の内訳で、男子は1人だけ。任命式には保護者も出席して午後6時半から市役所で行い、一人ひとりに鈴木力市長から任命書と“広報”とあるえんじ色の腕章を手渡した。
受け取った子どもは自己紹介とあわせて「長過ぎず短か過ぎず、いい文章を書きたい」、「大勢の人に読んでもらえるような、わかりやすい広報をつくりたい」、「楽しい場所をみんなにいっぱい伝えたい」などと思いを話した。
鈴木市長は「チームの仲間と協力していい広報をつくってほしい」、「最後まで燕の記者として頑張ってください」、上原洋一教育長は「きょうから燕の広報マンです。いい記事を書くように頑張ってください」と子どもたちに期待し、激励した。
式のあとはさっそく第1回の編集会議。作業を行う3つのグループに分かれ、グループごとに自己紹介したり、ゲームしたりして心を開いたあと、取材のテーマを考えた。付せんを使ったワークショップでたくさんアイデアを出したなかからテーマをしぼり込んだ。積極的な子どもが多く、初対面でもすぐに打ち解け、笑い声が絶えず、遊ぶように楽しく会議していた。
燕市は、子どもたちには縁のない広報紙に子どもたちから関心をもってもらうため、子どもたちの目線で取材した記事を子どもたちから読んでもらおうと昨年、初めて子ども記者を公募し、子ども版広報紙を発行した。
昨年は定員15人のところ21人の応募があったが、全員を受け入れた。今回は13人に減ったが、子どもたちに目を行き届かせるためには、適当な人数。ただ、昨年は3分の1以上が男子だったが、ことしは1人だけなのがちょっと寂しい。
吉田北小6年長谷川楓さんは唯一、昨年に続いての参加。昨年は燕三条エフエム放送の取材を担当した。「去年はほかの学校の人との交流も楽しかったので」と、新しい出会いに期待していた。
燕西小5年大橋ニカさんは昨年、ひとつ上の姉が子ども記者になり、「お姉さんが楽しそうだったから」と自分から進んで応募。「自分でも役に立てることをやろうと思います」と張り切っていた。
このあとは主に夏休みを使って各グループが決めたテーマに沿って取材し、6回の編集会議を開いて制作。ことしは子どもたちがパソコンも操作してデザインやレイアウトにも子どもたちがかかわる。そして10月15日号の広報とあわせて子ども広報を市内全戸に配布する。子ども記者13人は次の通り。敬称略。
▲長谷川楓(吉田北小6年)▲落合莉子(燕西小5年)▲阿部詩央里(吉田北小5年)▲藤崎隼大(燕西小5年)▲大橋ニカ(燕西小5年)▲若月美結(燕東小5年)▲竹内美空(吉田北小6年)▲柴宮千明(吉田南小5年)▲高桑舞(燕西小5年)▲箱田有咲(分水小5年)▲諸橋姫向(吉田南小5年)▲丸山莉加(小中川小6年)▲佐藤里沙(燕東小5年)