三条市は2004年に嵐南地区一帯を水没させる7・13水害が発生した13日、ことしも五十嵐川水害復興記念公園に献花台を設置し、黙とうを行う。国定勇人市長は10日行った定例記者会見で来年の出水期までに三条競馬場跡地に防災センターを設置し、水害の記憶を風化させないことが大切とした。
国定市長は、ことしは空梅雨で始まり、7・13水害、2011年の7・29水害を思い起こさせると心配した。
防災は行政はもちろん、地域住民の主体的な取り組みと、自分の命は自分で守るっていう強い意志が必要で、町全体での取り組みや意識の底上げを図らなければならず、「一朝一夕に災害に強いまちづくりというものができあがるというふうにはならない」。
年々、少しでも災害に強いまちづくりになっているように「悔いのない取り組みを継続していかなければならない」。来年は」7・13水害から10年の節目で、「亡くなられた方々にしっかり顔を合わせることができるような、恥じないような取り組みをしていく」とした。
7・13水害で大きな被害を四日町小でも、6年生はすでに記憶のない子が多く、防災教育で災害の怖さ、水害の恐ろしさを語り継いでいかなければならない。
これからは記憶の風化との戦いで、競馬場跡地に水防資機材を保管する水防センターを建設するが、「そこで事実上の水防学習館のような形にしたい」。降雨体験や浸水でドアが開けにくくなることを疑似体験してもらい、ハードルを低くし、「水害の恐ろしさを味わってもらう」と話した。