未舗装のコースでタイムを競うモータースポーツ、ダートトライアルの国内最高峰「全日本ダートトライアル選手権」で三条市荒沢、目黒亮さん(23)が第4戦に初出場し、6位入賞を果たした。
全日本ダートトライアル選手権は、全国を転戦して開催され、2013年は、3月から9月までに全国7カ所で7戦を開催している。
目黒さんは6月30日、その第4戦の石川県輪島市門前モータースポーツ公園で開かれた「全日本ダートトライアル選手権 ダートスプリント in 門前」に初参戦した。
排気量、駆動、改造の有無、改造範囲などで9クラスに分かれ、合計150台がエントリー。目黒さんは、車両の改造など無制限で自動車登録番号票がない「Dクラス」にランサー4WDターボをチューンナップした「スコーチDLモティーズランサー」に挑み、出場20台中6位に入賞した。
これまで全国を8地区に分けた地方選手権の「JAF関東ダートトライアル選手権」に出場しており、昨年は同選手権のシリーズチャンピオンを獲得。ことし全日本に初挑戦した。
全日本選手権は、地方大会とは「雰囲気がまったく違う」と目黒さん。レース直前になると会場全体がピリピリとした緊張感に変わり、怖いくらいだったと言う。そのなかで車のつくり方、タイヤの使い方、走らせ方、人との接し方など、これまでにはわからなかったことがたくさん経験でき、学べた。
6位入賞の結果に周囲からはいい成績と言われるが、自分自身は「へこんでいる」と納得していない。9月1日に福井県「オートパーク今庄」で開かれる第5戦に出場を決めており、「3位以内になりたいな」と優しい口調でリベンジを目指す。
ダートトライアルの魅力は「勝ったときのうれしさかな」。続けて、「負ければ課題も見えるし、負けないと見えない」と負けることも否定しない。
目黒さんは、三条市の荒沢小、下田中、三条東高校を卒業し、三条市上保内の自動車販売・車検・整備などのカーアドバイザースコーチに入社。三条市のJAF加盟クラブ「クラブ・ダントツ(CD-1)」に所属。
全日本選手権とあわせて、昨年のシリーズチャンピオンを勝ち取った地方選手権「JAF関東ダートトライアル選手権」兼「JMRC関東ダートトライアルシリーズ」にも出場しており、直近では7月14日に栃木県・丸和オートランド那須の第6戦に出場する。さらに、同シリーズの第7、8戦は、8月11日と25日に、地元三条市下田地区の「トライアルゾーン新潟」で開催される。