弥彦温泉の旅館「みのや」(白崎豊大社長・弥彦村弥彦)は、このほど宿泊客用に電気自動車(EV)の充電器を設置した。
正面玄関と第2玄関に1台ずつ、2台の充電器を設置した。宿泊客用なので急速充電器ではなく、電気が空になったEVを約8時間で満充電にできる。宿泊客は無料で利用でき、利用したい人はチェックインのときに申し出れば社員が充電器を操作してくれる。
充電器を設置する自動車ディーラーが増えているが、弥彦温泉、岩室温泉の宿泊施設で充電器を備えているのは同旅館だけ。
同旅館では数年前から電気自動車の導入を考えていた。同旅館を定期的に利用する電気関連メーカーから次世代自動車充電インフラ整備促進事業補助金の活用を勧められ、その補助金を受けて設置し、ことし4月からサービスしている。
まだほとんど利用がないが、夏の旅行でEVで同旅館を訪れる人の利用を待っている。とくに夏場はエアコンを使うため、EVの電気の減りが早い。また、バッテリーが残りわずかになった緊急の場合は、宿泊客の利用がなければ宿泊しない人にも使えるようにする考えで、そのときは声をかけてほしいとしている。問い合わせは同旅館(電話:0256-94-2010)へ。