一昨年11月にスタートした燕市ジュニア新体操クラブ(門谷淳子代表)は13、14の2日間、新潟市西総合スポーツセンターで開かれる平成25年度北信越ジュニア体操選手権大会新体操新潟県予選会に出場する。
同クラブが出場するのは、13日に行われる小学校1年生から4年生を対象にしたB競技(チャイルドの部)の個人種目、手具を使わない徒手。県内から26人が出場するが、同クラブからは育成コースの10人のうち、小学校5年生で対象ではない1人を除く9人がエントリーする。5年生は11月の新潟県新体操選手権大会に出場する。
演技は音楽に合わせて1分半。クラブの代表者で指導者の門谷淳子さん(36)=燕市水道町1=が、子どもたちの一人ひとりの長所を生かすようにギャロップ、スキップ、ツーステップといったステップの要素やターン、バランス、ジャンプ、前後開脚、側屈などを組み合わせた構成をつくった。
それぞの要素の完成度のほかに、笑顔や表現力が加点される。ただし、この競技は上位大会はない。順位は決めない代わりになんらかの賞があるようだ。
昨年冬からこの大会に照準を合わせて練習を始めた。クラブでの大会は出場はこれが初めて。週1回の練習を3カ月前から週2回に増やし、さらに週3回、2週間前からは毎日、強化練習。土、日曜は午前、午後と一日中、練習した。
大会2日前の11日夜は、体育館など木の床の会場をどうしても確保できず、燕市吉田産業会館で午後7時から9時過ぎまで練習。けがをしないかと見ている方が心配になるが、子どもたちのいつものようにあいさつから規律正しく、門谷さんの指示にはきはき答えながら練習した。
子どもたちにとってうれしいのは、オリジナルのレオタードだ。親子で相談してデザインし、オーダーメードした。この日もそのレオタードを着て元気に練習を繰り返した。
分水小3年松井日花さんは、4歳のときから地元の分水体操会で器械体操を続け、ことし5月から同クラブに入った。下地ができているのでめきめきと実力をつけ、あっと言う間に育成コースに選ばれた。
「新体操をやっていると、学校の友だちができないことができるようになって、手本になれてうれしい」と上達を喜び、本番では「笑顔でつま先や指先まで気をつけて演技したいです」と目を輝かせていた。
「新体操を始めて2年もならないのに、良くここまで来られたと思います」と門谷さんは子どもたちの頑張りを喜ぶ。初めて大勢の前で演技するので、「泣かないで踊りきることができればと最初は思っていましたが、そんな心配は必要ないくらいです」。
子どもたち一人ひとりと交換日記をし、毎日、子どもたちから一言でいいので、その日の練習の反省点などを書いてもらっている。あとは「自信をもって笑顔で表情豊かに燕の子が新体操を楽しんでいるようすをわかってもらえれば」と期待する。
本番の13日は門谷さんの37歳の誕生日。子どもたちが演技でプライスレスなプレゼントを届けてくれるはずだ。大会に出場する9人は次の通り。敬称略。
▲矢代賀子(燕南2年)▲長谷川璃乃(島上2年)▲酒井愛華(同)▲広瀬琉亜(同)▲松井日花(分水3年)▲角倉実沙(吉田北3年)▲鳥部つかさ(燕西3年)▲門谷羽菜(燕西4年)▲原凛々子(黒条4年)