7月の三条マルシェは15日、東三条商店街約400メートルを歩行者天国にして開かれ、84店が出店。ケーブルテレビ「NCT三条センター」で行われたもちまきにも集客に一役買い、2万5,000人の人出でにぎわった。
東三条駅交差点付近から西へ、三条信用金庫東支店角の一ノ門交差点までの間を歩行者天国にして午前10時から午後3時まで。84店のうち14店もが新規出店で毎回、三条マルシェを訪れている人も飽きさせなかった。
天気が心配されたが、幸い雨が降ることはなかった。三条の最高気温は27.1度で、正午ころから日なたは真夏の暑さ。午前は客の出足が鈍かった反面、いつもは午後から客がぐっと減るところ、今回は午後になっても午前と大差な人出が続いた。
一時的に客が集中すると、出店者は客をさばくことだけに追われてしまう。「まんべんなくお客さんが来てくれると、お客さんとゆっくりしゃべってコミュニケーションできるし、実店舗への集客にもつながる」と話す出店者もいた。
東三条商店街はシャッター通りどころか、空き地や駐車場が増えて商店街がくしの歯のようになっている。三条マルシェと歩行者天国で“化粧”した商店街は日常のそれとはまったく別物。「ふだんからこれだけお客さんが通りを歩いてくれれば」とこぼす地元の商店主もいた。
そして元浅草芸人の縁竹縄さんと三線の桜木きよ里さんなどによる「歌声喫茶」が初出店。1曲200円でお客さんがリクエストした唱歌や懐メロをギターやキーボード、横笛などで演奏して一緒に歌うもの。お年寄りのリクエストが目立ち、目を細め、手拍子して歌っていた。
午後からの集客に少なからず貢献したのが、一ノ木戸商店街に面したケーブルテレビ「NCT三条センター」が行ったもちまき。客が減る午後の目玉に、そして東三条商店街と三条マルシェの発展、健康祈願、販売促進にと午後2時から行った。
NCTの沢田正彦社長、国定勇人三条市長、箕輪勲三条マルシェ実行委員長の3人で同社2階から直径4センチほどの丸もち160個と菓子をまいた。NCT三条マルシェ前には300人ほどが集まり、歓声を上げてもちを取り合っていた。