燕市立燕中学校(高畑秀紀校長・生徒689人)の美術部(堀川寧々子部長・部員22人)は、17日午後4時から特別養護老人ホーム「さわたりの郷」(山保司郎施設長・入居者64人)を訪れて、絵を通じてお年寄りと交流した。
美術部員22人のうち18人で訪問し、地域交流ラウンジに集まった約20人のお年寄りと交流した。体操着を着た部員は最初に整列して校歌を合唱、4人の部員が中学生になって楽しいことや中学校生活のようすなどをつづった作文を発表しから交流した。
交流の方法は、あらかじめ部員が色鉛筆で絵を描いた色紙にお年寄りからちぎった和紙をのりで張ってもらい、絵を完成させるというもの。お年寄りは、かき氷の絵に上に赤い和紙を張ってイチゴ味のかき氷にしたり、栗の実の絵に茶や黄の和紙を張って秋色に仕上げたりと、「おや、おや、かわいげらね」などと言いながら楽しく集中して絵を完成させた。
部長の3年生堀川寧々子さんは、一軒おいて隣りに祖父母が暮らしており、「おばあちゃんの料理を手伝ったり、昔話を聞いたり、一緒に出掛けたりします」と日常的に接している。「きょうはそれよりも年が上の人と交流できてとても楽しかった」と笑顔だった。
最後に持参した部員が色鉛筆や水彩絵の具で描いた作品約20点をお年寄りに紹介し、施設内に展示した。しばらくしたら、新しい作品を持参して展示替えも行う計画だ。
今回は、「さわたりの郷」を運営するつばめ福祉会(岡田健一理事長)が設置する地域活動交流支援室の松井講学室長が燕中美術部にボランティアをしてもらえないかと話を持ちかけて初めて実現した。美術部の斉藤真奈美顧問は、「ぜひ、これからもお願いして続けさせていただければ」と話していた。