三条市の中新自治会は、21日午前10時から三条市大崎公民館で加茂市出身でネパールに暮らし、不毛の地といわれる世界最高高度の地で稲作に成功した近藤亨さん(92)を講師に「映像と講演会」を開く。
演題は「命の限りネパールの秘境ムスタンに生きる」。不毛の地ヒマラヤに緑を拓いて、命の限り生きる近藤さん。日本人のたぐいまれな生き方を映像と講演で紹介する。
近藤さんは、1921年加茂市生まれ。ネパール・ムスタン地域開発協力会理事長。新潟大学農学部助教授を経て、新潟県園芸試験場研究員に。1976年に国際協力事業団(JICA)から果樹栽培専門家としてネパールに派遣。同事業団を辞めた後もネパール・ムスタン地域開発協力会の理事長としてムスタンの発展のために活動を続けている。
近藤さんは、ネパールでネパール国勲一等勲章、97年国王勲二等勲章を受章。日本では、96年の外務省国際協力賞をはじめ、吉川英治文化賞、毎日国際協力賞、新潟日報文化賞、読売国際協力賞、米百俵特別賞、地球倫理推進賞、坂口安吾特別賞、新潟県知事賞など多数受賞。
主催の中新自治会では、92歳となってもなお活動を続ける近藤さんの講演を聴く貴重な機会なので、たくさんの人に来場してほしいと話している。入場無料。問い合わせは同公民館=三条市東大崎2-14-9=(電話:0256-38-2175)へ。