三条市・一ノ木戸商店街のみんなのまちの交流拠点「みんくる」の飲食チャレンジショップで、19日から「SOYL cafe(ソイルカフェ)」が出店しており、オーガニックや国内産にこだわったフードとドリンクを提供している。
経営するのは、飲食業に初挑戦の小林正樹さん(35)=三条市条南町=。6人のスタッフとともに営業するが、ひとりは6月まで3カ月間、ここに出店していたカフェ「ツバメコーヒー」のバリスタとして人気を集めた宮沢直美さん(26)=新潟市=。再びいつでも宮沢さんのラテアートを楽しめるようになり、コーヒーとオーガニックの紅茶、ジュース、スムージー、ベルギービールなど、ドリンクだけで40種近くもラインナップする。
フードはドライカレー、ドライカレーピタサンド、キッズランチなどを用意する。調理師免許をもつ妻の縁さん(36)がメニューの開発を担当。メニューはようすを見ながら追加していく考えだ。ランチタイムは午前11時半から午後2時まで、木曜定休で営業は午前10時から午後7時半まで。
店名の“SOYL”は“土”の意味の“Soil”と“ダイズ”の意味の“Soy”を組み合わせた造語だ。DJが好きで、店内には自身の高価な機材を搬入してDJブースを設置して、音楽でもくつろぎの空間を演出している。
小林さんは旧中之口村の出身。金属加工関係の仕事に就いていたが、体調を崩したのをきっかけに食の安全を考えるようになり、「みんくる」のチャレンジショップで文字通りこれまでまったく経験のない飲食業にチャレンジすることにした。
農業を軸とした持続可能なライフスタイル「パーマカルチャー」を標榜する。できることなら自分で畑を作ってオーガニック、有機栽培を実践できればいいと考える。オーガニックは値段が高いイメージがつきまとい、それが普及の足かせになっている。そこそこの値段で提供できればより一般的になればと願う。
チャレンジショップは10月30日までの3カ月余り。「3カ月やってみれば、いろいろ見えてくるし、違うマインドになってるだろうし、やっているうちに方向性が見えてくると思います」とチャレンジショップでの学びを次のステップへ生かすためにあえて計画をたてず、フリーハンドにしている。