燕市の吉田中央保育園と吉田神田保育園の2園を統合して2014年4月に開園する(仮称)吉田統合保育園の起工式が25日午前10時から建設地で行われた。
吉田中央保育園=吉田弥生町=は吉田小学校裏に隣接し、定員120人のところ135人、吉田神田保育園=吉田東町=は県立吉田高校そばで定員100人のところ51人が入園。(仮称)吉田統合保育園=吉田浜首町=の定員は5歳児と4歳児が60人ずつ、3歳児59人、2歳児24人、1歳児18人、0歳児9人の計230人になる。
吉田統合保育園の建設地は、吉田小の道路をはさんで真向かいで、敷地面積5,013平方メートル、建築面積1,803平方メートル、鉄筋コンクリート造2階建てで延べ床面積2,232平方メートル。事業費は用地費を含めて7億6千万円。設計はSD建築研究所=上越市栄町=、建築は田中組燕営業所=燕市井土巻=と飯野建設=燕市殿島=の共同企業体、電気設備は新田電機=燕市吉田若生町=と橋本電気商会=燕市吉田中町=の共同企業体、機械設備は蒲原設備工業=燕市吉田栄町=と朝日テック=燕市佐渡山=の共同企業体。
吉田統合保育園では、既存の施設の耐震補強や保育室の拡充、道路拡張用地で園庭がなくなるどの解消を図り、新たに乳児保育や子育て支援サービスにも対応する。全室に冷暖房の空調設備、未満児室、遊戯室、子育て支援室には床暖房を備え、LED照明、節水型の衛生器具、高効率型のガス給湯を導入し、省エネや環境に配慮する。
多目的に活用できる広い廊下や多目的ホール、子育て支援室を設置し、駐車場から玄関まで雨雪をしのいで通行できる雁木、保護者の送迎用駐車場も設置する。
起工式には設計業者、工事請負業者や燕市、市議会、市教委、地元自治会長など約50人が参列し、神事を行って工事の安全を願った。鈴木力市長はあいさつで「安全、安心な保育環境の整備は、未来を担う子どもたちを育むうえで、非常に大切なこと」とし、工事が事故なく、無事に竣工することを願った。最後に田中組の田中康太郎社長があいさつして工事の無事を願った。