燕市吉田地区の夏まつり、第56回吉田まつり2日目の27日は、スタート直前に猛烈な雨が降ったため、一部を省略してそれ以外は計画通り行い、2日間のまつりを締めくくった。あとは翌28日午後8時から大河津分水路河川敷で開かれる燕大花火大会で燕の夏まつりはフィナーレを迎える。
2日目はビジョンよしだ駐車場を会場に午後5時スタートだったが、その30分ほど前からいきなり滝のような雨。大雨なら吉田総合体育館に会場を移して一部だけ行う計画だったが、幸いスタート前に小降りになり、空模様は上向きだったことから参加団体でプログラムの実施を協議した。
最終的には多数決で決め、結局、皮切りの子どもみこしだけ中止し、それ以外は予定通りに行うことにした。会場の左右には、たくさんのちょうちんを下げた15の山車が陣取り、その中央で踊りの披露から始まった。
複数の町内などで構成する11の団体が出演し、そろいのはっぴやオリジナルの衣装を用意。大きな龍の踊りや大きな旗を振る趣向を加えたものもあり、よさこいソーラン風やゴールデンボンバーの「女々しくて」にあわせた踊りも。
最後に全員でよさこいソーランの「よっちょれ」や「吉田繁盛ぶし」を踊った。1日目に続いて鈴木力市長や斉藤広吉市議会議長も踊りに引っ張り出された。周囲も薄暗くなり、踊り手をスポットライトが浮かび上がらせて絶好調に。踊るのもまどろこしく、リズムにあわせて飛び跳ね、気勢を上げる人も多く、何もかも忘れて熱中するのは、まつりの真骨頂だった。
そして最後は数発の打ち上げ花火を合図に、山車を引いて巡行に出発。目的地はJR吉田駅前のところ、雨のこともあり、近くのスーパーまでとしたが、盛り上がった参加者にブレーキはない。再び雨脚が強まることもあったが、お構いなしで予定通り吉田駅前まで巡行する団体も。いっそ全身がずぶぬれになった方が気持ちいいくらいの夏の夜の雨。童心に返って山車を引いていた。
山車の上では子どもたちが、まつりの終わりを告げるように笛や太鼓を奏でた。駅前通りには約390個の保育園児が描いた子ども絵灯ろうがともり、まつりの終わりを惜しむよう。最後に駅前に到着した吉田商工会の山車は迎えた美内信孝会長の前で木やりを歌い、一本締めで締めくくった。