29日開かれた第11回三条市立嵐南小学校校名等制定委員会で、三条市の第一中学校区に小中一体校として3つの小学校が統合する「嵐南(らんなん)小学校」の校章のデザイン採用作品を決めた。
校章のデザインは公募し、186点の応募があった。同委員会は6月17日の1次審査で6点にししぼり、今月24日の委員会で採用作品1点を決める予定だったが、4点までしぼったものの意見を集約できず、この日の再協議となった。
委員長の宮薗衛新潟大学教育学部教授をはじめ13人の委員全員が出席。前回の委員会で、作品は白黒、カラー、「嵐南」または「嵐南小」の文字を入れた場合などさまざまだったことから、それぞれの作品を同じ条件で比較する必要があるとの提案から、原案を白黒やカラーにした案数点を掲載した資料を配布して協議した。
1人ずつ最終候補にふさわしい1点を決めて意見を述べて2点にしぼり込んだ。さらにさまざまな角度から意見を述べたが、ほぼ半数ずつに分かれてまとまらず、事務局提案で投票とし、委員長をのぞく12票のうち8票を獲得したデザインを採用作品に決めた。
採用されたのは、三重の輪の中に市の花ヒメサユリ、その中に「嵐南」の文字を配したデザイン。作者によるコンセプトは、「三条市の花であるヒメサユリをデフォルメして中央に配置し、歴史や伝統を感じさせる雰囲気のフォントで呼応賞としての存在感を引き出しています。下の三つの園は三条市に流れる五十嵐川を表していて、三つ重なっているのはこのたび統合される三つの小学校を表しています」。
採用作品は8月の教育委員会定例会で承認を受けてから、専門家と協議して色や書体など必要な部分の補作をし、校舎が竣工する12月末までに校章や校旗を作成する。