昨年から三条市が開設している「創業塾ポンテキア」の一期生有志が中心となったイベント「夏休み!!手作りワンダーランド」が28日、一期生が創業した手芸の店「SATOWA」=三条市本町4=で開かれ、小学生の女の子とそのお母さんを中心に大勢が訪れてにぎわった。
店舗の1階と2階を全部使って開き、ポンテキアの一期生は「SATOWA」以外に5人が参加し、ひとりはケーキやクッキーの販売だけ行い、ほかは豆腐の手作り、木工のCDラック作り、パソコンを使ったらくがきでポップアート、ビーズを使ったリングやネックレス作りなどを行った。そのほか市内で手芸などを手掛ける人たちが参加し、あわせて10のワークショップが店開きした。
午前10時にスタートしたときは客はまばら。初めての試みなので客の入りが心配されたが、尻上がりに客が増えて、たちまちにぎやかに。最初はパン粘土を使ったパン作りに人気が集中した。
パン粘土は小麦でできており、パンはもちろん、野菜やタマゴもつくってはさんだり、ハンバーガーにしたり。食べたくなるほど見事な出来栄えで、初めて見た人は「かわいい!」、「おいしそう!」と目がきらきら。気が付けばお父さんも熱中し、男性にもジオラマ感覚で楽しめたようだ。
ひとつのワークショップで満足する人はなく、パン粘土が終わると2つ、3つとほかのワークショップを体験。午後になると減るどころからさらに客が増えて店舗は満員御礼。柏崎市から訪れたカップルもあり、大盛況だった。「SATOWA」を経営する村上知恵子さん(55)は「こんなにたくさんの人がいらっしゃってくれるとは思いませんでした」と声を弾ませていた。