31日深夜から1日未明を中心に強く降った雨の影響で、三条市内では市街地で冠水が発生したほか、山手の下田地区では各地でのり面の崩落などの被害があり、床下浸水も5棟あった。
三条では1時間雨量で午後10時に7.5ミリを記録したのを皮切りに11時から12.0ミリ、午前0時13.5ミリ、1時18.0ミリ、2時13.0ミリと4時間にわたって1時間に10ミリを超す雨が降った。その後は収束したが、降り終わりの午前4時までに累計65.5ミリに達した。
三条市には1日午前9時23分なで新潟県土砂災害警戒情報が発表されていたが、下田地区でのり面の崩落などが数多く発生した。森町と新屋にまたがる森坂線は、斜面が崩落して道路を土が覆ったため通行止めになった。
荒沢地内のやまなみロードは、のり面の崩壊で道路の一部が崩れたため、バリケードをして一車線に規制している。崩壊部分のアスファルトを見ると一直線に切れており、補修などを行った部分がごっそり崩れたようだ。
ほかにも駒込線でのり面が崩壊、下田見附線の赤坂古戦場付近で道路が幅50センチていど陥没し、それぞれバリケードを設置しているが、通行は可能だ。
冠水はいたるところで発生し、とくに多かったのは嵐南地区。西四日町4地内の道路では、水がおとなのひざ上くらいの高さまでたまった所があり、一時、バリケードを張って通行止めに。嵐南地区を流れる島田川は一部で水が道路にあふれ、新通川も道路まで残り20センチくらいのぎりぎりの高さまで水位が上がっているところがあった。
三条市消防本部の午前8時までの情報では、床下浸水は栄地区大面で4棟、下田地区牛野尾で1棟の計5棟。住宅以外では、林道の土砂崩れによる通行止め4件、人的被害はなかった。
また、三条市は土砂崩れ前ぶれ情報が発表されたことから三条市水害対応マニュアルに沿って31日午後11時40分、第一次配備の警戒体制に入り、1日午前10時半現在も継続中。