燕市国上、道の駅国上のふれあいパーク久賀美は7月31日、そば打ち体験教室を開き、夏休み中の小学生とそのお母さんを中心に13組、26人が参加して自分でそばを打ち、味わった。
ふれあいパーク久賀美は毎年、近所の農家にそばの栽培を委託し、収穫してできたそば粉を使って「味処 花手まり」の食堂でそばを販売している。利用者に好評のこともあり、不定期で年に2回ほどそば打ち体験教室を開いている。今回は定員10人で参加者を募集したところ、その2倍を超す申し込みがあったため、2回に分けて開いた。
食堂で使っているのと同じそば粉8に対して強力粉2の割合の二八そば。フノリをつなぎに水を含ませてこねる「水回し」から始め、のし板の上でのし棒を使って延ばしたら、こま板を使ってそば包丁でそばを切り、道具も本格的だ。
自分で食べるそばを打つとあって、みんな真剣。職員の指導に従って作ったが、こま板を強く抑えると重ねたそばがくっついてしまうので、できるだけ軽く押さえるようにと言っても、切ることに集中すればするほど力が入り、ゆで上がったそばはくっついてかたまりになることが多かった。
ゆでると麺は2倍くらいの太さに膨らむので、可能な限り細く切るよう指導したが、ついつい完成した麺の幅のイメージで切ってしまい、うどんかきしめんのような太さになる人もいたが、やはり自分で打ったそばの味は格別だった。
弥彦村のお母さん2人は、それぞれの男の子を連れて参加した。実は二人の男は誕生日が同じ小学校3年生。というのも同じ病院で同じ日に出産したのが縁で、それ以来、付き合いを続けており、「子どもたちにそば打ちを体験させたいな」と参加。ひとりの妹が燕市に住んでいるため、燕市の広報紙で教室の記事を見て参加した。「夏休みのいい思い出になってくれればと思います」と、親子で席を並べて打ちたてのそばを味わっていた。