加茂青年会議所(安中淳理事長)の真小京都まちづくり醸成委員会(古川修委員長)は2日、9月21、22日にことしも加茂市・青海神社周辺で開く「小京都を楽しむ会あかりば2013」のメーン行事「あかりの結婚式」の参加カップル発表記者会見を行った。
参加カップルは、商店街の目抜き通りを人力車に乗って行列し、さまざまなあかりで彩られた夜の加茂山を舞台に青海神社で結婚の儀、野外ステージでキャンドル点火などを行い、見物客の注目を一身に集め、“あかりば”の顔となる。
参加カップルは毎年、公募しており、6月3日までにオーストラリア在住者も含む11組から応募があった。書類による一次審査、面接による二次審査を行い、参加カップルに決まったのは田中淳さん(27)=新潟市秋葉区=、祐子さん(30)=五泉市・旧姓:広瀬=夫婦。
淳さんは新潟市内のソフトウエア会社でプログラマーとして働き、祐子さんは7月まで加茂市内で働き、2年前まで3年間、アルビレックスのチアリーダーを務めた経験もある。ふたりは3年前の3月ころ友人を通じて知り合い、ふたりで8月2日の長岡大花火大会を見に行ってから付き合い始めた。
記者会見の日は、それからまる3年の記念日。その記念にこの日の朝、ふたりで婚姻届けを提出。あかりの結婚式の翌週に披露宴を行うことにしている。
参加カップルの応募の話をもちかけたのは、祐子さんから。“あかりば”は淳さんと付き合う前から知っていて、彼氏ができたらデートで行ってみたいと思っていて、淳さんと一昨年のあかりの結婚式を初めて見に行ったのがふたりのいい思い出になった。昨年も友人と一緒に見に行き、「夢を見ていたんですね」と祐子さん。
「体力にはふたりとも自信があるので、元気に務められればいいなと思っております」と祐子さん。淳さんは「すてきなイベントのなかで式をあげることを両親などに礼を伝えたいし、自分たちを見て来年、参加カップルになりたいという人があればいいかなと思います」と話した。
“あかりば”は、市内を手作りのあかりで彩ろうと2007年に始まり、年々、規模を拡大。加茂の“小京都”のイメージと相まった魅力で集客も増やしている。一昨年からあかりの結婚式を行ってますます注目が高まり、昨年は加茂山周辺を約4,000ものあかりで彩り、2日間の3万人が訪れている。
ことしは「あかりの展覧会」、かつての地元の神社の春祭りの風習を模して商店街に大ちょうちんを飾り、さらにスケールアップする。ただ、これまであかりの結婚式は1日目に行っていたが、ことしは2日目の日曜22日に行うので見物に出掛ける人は注意する。