第9回三条夏まつり最終日の4日は、三条凧ばやしコラボパフォーマンスに続いて三条総踊り、商店街夜店市、三条夏神輿などが行われ、3日間にわたった夏まつりを締めくくった。
商店街夜店市は市内5つの商店街でいっせいに開かれ、商店街ごとに趣向を凝らした夜店やイベントで地元の人たちを楽しませた。三条夏神輿は夕暮れから夜にかけて中心地でみこしを担いだ。
そのなかでもメーンとなったのが一ノ木戸商店街だ。三条総踊りは一昨年、昨年と中央商店街とパルム2の2会場で行われたが、場所が離れていて人が分散し、一体感がなかったため、ことしは一ノ木戸商店街に集約して行われた。
商店街を歩行者天国にして午後5時からきらきら保育園和太鼓演奏を皮切りに、三条凧ばやしコラボパフォーマンスがスタート。「三条凧ばやし」をテーマに三条商業高校と三条東高校の書道部による書道パフォーマンス、それに和太鼓演奏とよさこい演舞がコラボレーションするという前代未聞のスケールだ。
立体駐車場の「パルムパーキング」は満車になり、会場は千人近い人出で熱気にあふれ、見事なパフォーマンスに大きな拍手を送っていた。
歩行者天国にした商店街に2つのステージを設け、午後8時まで3時間にわたり並行して次々と踊りを披露した。ヒップホップダンスからよさこい、フラメンコ、フラダンス、カントリーラインダンス。子どもからおとなまで踊りに熱中した。
この日の三条の最高気温は28.8度、午後6時の気温は27.4度と夜になってもあまり気温が下がらなかったが、今の時期としては踊り手に見物客にも過ごしやすかった。
今回、注目されたのが、フィナーレのフォークダンス。年配の人も学校で習った経験があり、初めての人でも簡単な指導ですぐに踊られるようになることから、みんなで踊りの楽しさを味わってもらおうと初めて企画した。
踊り手のほか、一般の見物客も加わり百人余りで曲はおなじみの「ジェンカ」と「マイム・マイム」を踊った。これが予想以上の盛り上がりに。なかでも盛り上げに貢献したのが国定勇人市長だ。率先して大きな声を上げてはしゃぐように踊ると、それにつられて市民もハッスル。何もかも忘れて踊りに熱中し、アンコールに応えて「マイム・マイム」をもう一度。さらにアンコールの声がかかると、浴衣を汗でびっしょりぬらした国定市長は「もういい、もういい!」とさすがに降参だった。
代わりに「よっちょれ」をみんなで踊って締めくくった。ほかにも第四銀行東支店駐車場では夜店市、商店街ではフリーマーケット、みんなのまちの交流拠点「みんくる」では第1回試食の陣も開かれ、一ノ木戸商店街は一大イベント会場と化していた。