燕市産業史料館では、2日から18日まで水燕鎚工会(すいえんついこうかい)作品展を開いており、燕市と三条市で制作を続ける7人の金属工芸作家の作品44点を展示している。
水燕鎚工会は、結成当時のメンバーが住んでいた旧分水町(今の燕市)の“水”と燕市の“燕”がその名の由来。金属工芸を手掛ける作家たちが研究する場として1988年に発足。初期メンバーには燕市の人間国宝の金工家、玉川宣夫さん、彫金作家の市川正美さんも名を連ねた。
毎年、同史料館で会員の作品展が開かれるようになってことしで12回目になり、すっかりおなじみ。燕市の金属工芸の頂点と言える作品がぎっしりと並ぶ。今回は“あかり”をテーマにし、作品展に向けて電球を入れたり、燭台をつけたりと、すでに名をなした作家たちに初心に返って果敢に挑戦した作品を制作、展示している。
会期中の毎週日曜は午後2時から会員による作品解説会を開く。解説は会員が交代で担当し、4日は細野五郎さん、深海晃一さん、高橋純一さん、11日は石高靖男さんと岡本国雄さん、18日は岡本秀雄さんと椛沢伸治さん。申し込みは不要、参加無料だが、入館料が必要。
会期中の休館日は5日と12日、開館時間は午前9時から午後4時半まで、入館料はおとな300円、子ども100円、日曜と祝日は燕市内の小中学生と付き添いの保護者1人が無料。問い合わせは同史料館(電話:0256-63-7666)へ。