三条市議会の小中一貫教育等調査特別委員会(西川重則委員長・13人)は5日、12月竣工予定の第一中学校区小中一体校とこのほど完成した裏館小学校体育館を視察し、第一中学校区小中一体校等建設状況と開校準備状況について協議した。
平成26年4月に開校予定の(第一中学校区小中)一体校は、校舎棟は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上4階建て。体育館棟は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造。建設事業の進捗率は、建築本体では校舎棟68.92%、体育館棟79.88%で、工期は12月15日までで、グラウンド・外構等は翌26年3月31日までが工期。また、四日町小学校の既存校舎の解体は開校後の5月から10月までを計画している。
一体校の視察では、建設業者の案内で建設中の校舎と体育館をまわり、コンクリートや配線がむき出しの状態だが、図面と見比べて相違ないか確認したり、業者に質問したりしながら歩いた。
すでに完成形も想像できる体育館棟は、アリーナやプール、武道場、調理場などの施設がある。アリーナ部分の床面積は1,871平方メートルで、三条市総合体育館のアリーナ1,723平方メートルよりも広い。3階につくられているプールは、三条市内にはない可動床式の室内プールで、天井はガラス張りの可動式。広さや構造など、いろいろな角度からチェックしていた。
続いて、裏館小学校の体育館棟を視察し、アリーナ、給食調理場や児童クラブ室などの施設を確認。このあと、市役所に戻り、先に実施された条南小と南小の試験登校結果や小中一体校開校準備委員会検討協議状況についての説明を事務局に聞き、協議した。
一体校への通学路に関して、久住久俊委員から、学校周辺の道路の拡幅について計画があるのなら、子どもたちの命がかかっていることと強く地域振興局に要望して、前倒しするなどして進めてほしいと述べ、すでに同じことを2、3年言い続けているにもかかわらず、県に動きがないとして、市が真剣に申し入れているのかと質問し、回答した教育委員会では、理事者と所管課とともに要望を続けており、今後もしていくとしたが、所管課からはなかなか難しいのではとの回答もあると話した。