燕市内の特別養護老人ホームなどで理容の出張サービスを行っている燕市内の理容店有志は6日、出張サービスを行う施設の利用者のために役立ててほしいと社会福祉法人つばめ福祉会(岡田健一理事長)に20万円を寄付した。
理容出張サービスを行っているのは、燕市内の理容店が加盟する新潟県燕理容組合の有志37人。理容の出張サービスは、同福祉会の「特別養護老人ホームつばめ福寿園」が1985年に開所して以来30年近く燕理容組合加盟の組合員が各施設に出向いて散髪などを続けている。その事業収入を当初は旧燕市に、今は同福祉会に寄付しており、今回で13回目の寄付となった。
午前9時半に出張サービスを行っている有志代表の田中幸雄さん(66)、会員の高畑憲三さん(69)と吉田彰さん(48)の3人が、つばめ福祉会法人本部=燕市大曲=を訪れ、出張サービスの売り上げなど会の運営費から20万円を包んだのしぶくろを岡田理事長に手渡した。
理容出張サービスは、有志37人が2人ずつペアになって市内の特別養護老人ホーム3カ所とデイサービスセンターなど計6カ所に店が休みの月曜に出向いており、1人が月に1、2回の活動。出張なのに料金も通常より安く提供している。「利用されている方が、鏡を見て、うれしそうにしていらっしゃるのがいい」と、田中さんは話していた。
岡田理事長は寄付を有意義に使わせてもらいたいと感謝し、「つばめ福寿園」=燕市佐渡=の利用者が集まり、くつろぐスペースにあるソファの更新に使わせてもらいたいと礼を述べていた。