そろばんをはじく音の「ぱちぱち」の語呂合わせで「そろばんの日」の8月8日。三条市元町、三条珠算学校(田中大介代表・22教場)は、ことしもそろばん塚の建つ三条市本町3、曹洞宗宗正寺でそろばん供養を行った。
昭和5年に同寺の観音堂で始まったそろばん塾が同校の前身でもあることから、昭和47年に同寺の境内にそろばん塚を建立し、そろばんに感謝しようと毎年、その前でそろばん供養を行っている。そろばん塚は、黒御影石の直径約1mの大きなそろばんの玉の上に「そろばん塚」と刻んだ石碑を載せている。
午後4時からのそろばん供養には、同校の三条市内の教場でそろばんを習う小学生やその家族など計100人余りが参加。
そろばん塚の前に設置した焼納台に、各教場から寄せられたそろばん15丁余りを載せ、牛膓法禅住職の読経ととも田中代表がそろばんの火をつけた。
そろばん供養は、今回で41年目。平成16年の7.13水害で中止した以外は、毎年開いている。
午後4時の気温は30.3度で例年と同じくこの日も厳しい暑さ。炎が大きくなり、そろばんが燃えていくと、せみしぐれと読経の響くなか、真っ黒に日焼けした子どもたちは神妙な顔で手を合わせ、そろばんの上達などを願っていた。