燕市は9月4日、第2回の「つばめ未来産業見学会」を開き、「これからのエネルギー産業は?」をテーマに聖籠町でエネルギー関連3施設を見学してもらうので、参加者を募集している。
集合場所は燕市役所で、午前8時20分に出発、午後6時半帰着。途中、新潟大学からの参加者も乗降するため、新潟大学を経由する。見学先は新潟原動機、日本海LNG、東北電力東新潟火力発電所の3施設。新潟原動機は新潟鉄工所の原動機事業を継承して設立してIHIグループの企業でもある。船舶などのディーゼルエンジンや発電用のガスタービンなどを製造している。
日本海LNGは、1978年に日本海側初のLNG(液化天然ガス)基地として国、県、東北電力などの出資で設立。広大な敷地にLNGの受け入れ、貯蔵、供給のための施設が効率よく配置されている。
東北電力東新潟火力発電所は、LNGを主燃料に総出力520万kwを誇る国内有数の大容量で環境に優しい発電所。内燃力発電の排熱で汽力発電を行う高効率のコンバインドサイクル発電を国内で初めて導入した発電所でもある。
市では秋から新たな産業プロジェクトを始めるのに伴い、新潟大学との産学連携推進共同事業として新産業、新分野に関する情報提供の観点からテーマを変えて3回のセミナー、2回の工場見学会を計画。先に航空機産業をテーマにしたセミナーと工場見学会を開いており、今回は7月にエネルギー産業をテーマにしたセミナーを開いたのに続くエネルギー産業をテーマにした見学会だ。
日程はLNG船の新潟東港入港日にあわせた。東北電力東新潟火力発電所は施設が老朽化しているのに伴い、一部の部材が足りないために更新を迫られる設備があり、その部材の製造先を求めているという。新潟原動機でも協力工場のネットワークを広げたいという要望があり、燕市内の事業所にとってビジネスチャンスにつながる土壌がある。
定員15人、参加無料だが昼食は自己負担。参加したい人は、ちらしにある申込書に記入して28日までに燕市商工観光部商工振興課(ファクシミリ:0256-77-8306)へ申し込む。問い合わせは同課(電話:0256-77-8232)へ。