13日の盆の墓参りを前に12日、三条市ではJR北三条駅西側の三条中央市場で恒例の盆市が開かれ、早朝から盆花や供物を買い求める人でにぎわった。
ふだんの二・七の市より20店ほど多い119の露店が出店した。ケイトウやオミナエシなどの盆花、宗派によって盆棚に飾るピンポン玉くらいのナシやカボチャ、ホオズキやナスなどは盆市ならでは。モモやブドウ、エダマメやトマトやナスなどの夏野菜、赤や黄、ピンク、紫、緑と色とりどりの商品が並んだ。
夏休みとあって、娘や孫が手伝う農家の出店もあり、三条マルシェも11店が出店。連日の猛暑に加え、前夜は熱帯夜だったが、夜明けにあわせるように大勢の買物客が訪れた。
関係者によると午前5時半から7時ころが人出のピークで、盆市は、荷物持ちの男性や孫など家族で訪れる人も多く、客足はふだんの市の3倍と話していた。
年配の買物客は農家や店主と「あ〜っちぇ〜ね〜」、「ちっと動くと汗が流れるて」、「花、もうこれしかねんだ?」、「はよ売れたんだて」など、会話を交わしながら目当ての品を次々と購入した。
新聞紙にくるんだ花や箱入りのモモ、ビニール袋に入ったブドウやナスなどを両手に抱えていた。また、三条市のPRや三条マルシェのコラボレーションが成果をあげているのか、小さな子どもを連れた若い世代の買物客も増えていると話す出店者もおり、売れ行きも順調だったようだ。
翌13日は、臨時市場として午前5時ころから10時ころまで、盆花と果物を中心に30店余りが出店する。