長岡市・和島地域で14日から16日までの3日間、「ふるさとわしままつり」が行われ、最終日16日夜は宇奈具志神社=長岡市島崎=の祭礼「六夜祭」に伴う弓踊りの行列が行われた。
御神馬、みこし、てんぐなど100人余りで編成する行列が午後8時に宇奈具志神社を出発。良寛と貞心尼が歌をよみ交わしながら歩いたであろう「はちすば通り」など島崎地内を練り歩き、出田明神に到着すると花火が打ち上げられた。
宇奈具志神社への帰りは、市無形文化財に指定されている「弓踊り」を勇壮に踊りながら進んだ。その発祥は明かではないが、武運を祈って始まったと伝わる。
踊り手を務めるのは、地元の中学生16人。顔を白塗りしてえぼしをかぶり、赤い装束をまとって手には弓と弓矢。笛と太鼓の音にあわせて弓矢を射るように体をそらせて踊った。
短い動作の繰り返しで踊り自体は難しくないが、体をそらせた踊りはいかにもつらそう。すぐそばに保護者が付き添い、絶え間なくうちわで風を送って励ましていた。