4人目の燕市PR大使に就任が決まっていた燕市出身の元プロレスラー、キラー・カン(本名:小沢正志)さん(66)の正式な任命セレモニーが23日、東京の表参道・新潟館ネスパスで行われ、鈴木力市長が上京してカンさんに任命書を手渡した。10月にネスパスでカンさんとつば九郎の対決?も実現が確実になった。
鈴木市長は5月にキラー・カンさんが経営する「居酒屋カンちゃん」=新宿区西新宿=を直接、訪問して燕市PR大使への就任を依頼、快諾を得ており、鈴木市長の上京のタイミングをはかってこの日の任命セレモニーとなった。
現役時代のカンさんはヒール役でならしたが、素顔はまったく別。任命式にはペールトーンの青いジャケットで、ピンクのシャツにネクタイも締めて出席し、鈴木市長から燕市PR大使の任命書と名刺を受けとり、たすきをかけてもらった。
鈴木市長は、ことし5月にカンさんに店で燕市の「磨や屋シンジケート」が作る「ステンレスエコカップ」を紹介してもらったところ、すでに100個ほども売れたことを話した。カンさんは、本当にいい物だから売れたもので、客がエコカップで飲むビールはジョッキとは違う味わいを実感し、本当にいいものとわかって買ってくれたと、エコカップの魅力に太鼓判を押した。
カンさんは就任の理由や抱負も話した。常々、人の役に立つことをしたいと時々、福祉施設を慰問しており、ことし2月には新宿で悪質な客引きや万引きの被害防止を訴えるイベントにも参加した。
ふるさと燕市のためにできることはないかと思っていたところに「燕市PR大使」の話がきて、びっくり。喜んで受けることにした。燕は誇れる技術があり、人も温かく、どんどんPRしたいと熱く語っった。
さらに先に燕市PR隊鳥(長)に就任した東京ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」からメッセージが届いていた。つば九郎が出席できなかったため、机につば九郎のぬいぐるみを座らせて鈴木市長がメッセージを代読した。
メッセージは「きら〜・か〜んさま たしか、おざわさんですよね?でへへ。 つばめしPRたいしおめで10ございます。 PRたいちょう VS PRたいし!! どっちがつよいのか? えらいのか? 10/20たたかいのひ! くびあらってまってろよ! つばめしPRたいちょう つばくろう」。代のプロレスファンのつば九郎ならではのメッセージに、会場は大笑いだった。
10月はネスパスで燕市の物産展が開かれる。鈴木市長は、メッセージにある「10/20たたかいのひ」は、その物産展にカンさんもつば九郎とともに出席してほしいという「挑戦状」ではないかと解説してカンさんに水を向けると、カンさんはほかに予定を入れずに必ず出席すると確約。ネスパスでツーショットが実現することが確実になり、カンさんは「たたかいのひ」を今から楽しみにしていた。
日本金属洋食器工業組合は23日から25日までの3日間、ネスパスで「世界に誇る 燕の洋食器即売会」が、その初日にあたり、カンさんからそのPRを手伝ってもらうのがPR大使としての初仕事ともなる
セレモニー後、カンさんはこの日から25日までネスパスで開かれている日本金属洋食器工業組合主催の「世界に誇る 燕の洋食器即売会」を鈴木市長の案内で見学。コシヒカリアイスを試食したカンさんは、アイスクリームの味に驚くと同時に、そこで使われているデザートスプーンの形状やデザートがするっと口の中に入っていく感じが素晴らしいと感心し、販売する人たちも喜んでいた。
燕市はことし5月、つば九郎を燕市PR隊長に、燕市出身の演歌歌手上杉香緒里さんとフルート奏者本宮宏美さん燕市PR大使に任命しており、カンさんで4人目。