三条祭りの大名行列を小学生がてんぐや、やっこにふんして再現、体験する「子ども大名行列」が、ことしも「敬老の日」の9月16日、三条市・八幡宮周辺で行われ、主催の三条市歴史文化担い手育成会(相場浩会長)は、小学生の参加を募集している。
三条祭りの大名行列は、毎年5月15日に行われる八幡宮の春季例大祭の名物行事。子ども大名行列は、三条夏まつりの前身で昭和39年(1964)に新潟地震が発生するまで行われた三条金物まつりで2、3年続けて行われた歴史がある。
本物の大名行列の子ども版とはいえ、当時、作られた子どもサイズの金山神社のみこしをはじめ、道祖神の衣装ややっこの13本の持ち物、四神旗4本、本物のお下がりの道祖神の面をそろえた本格的なもの。さらに昨年、新調したやっこの衣装30着、道祖神のてんぐがはく高下駄は一枚歯と二枚歯があり、遠目には本物かと見間違うほど本格的な大名行列になる。
当日は午前9時半までに八幡宮に出発し、午前10時に出発する。4年生以上の小学生50人で、てんぐ、やっこ、はやしかた、金山みこしの担ぎ手を担当。幼児も含む3年生以下の小学生30人で良寛みこしの担ぎ手を担当する。
参道を出て間もなく旧鍛冶町の通りへ右折し、五ノ町交番の通りへ出たら、三条まつりの大名行列とは逆に時計回りに右へ。この通りは交通量が多いので、行列は行わずに移動し、弥彦線高架下と交わる交差点からゴールの三条鍛冶道場まで約400メートルを行列する。
弥彦線高架下の道路は、約400メートルの区間を車両通行止めに。ふだんは車が行き交う道路を広々と使って、まさに「大名気分」で三条祭りをほうふつとさせる格式で行列する。三条鍛冶道場で休憩したら八幡宮に戻り、午後1時に終わる。
子ども大名行列は一昨年、初めて計画したが雨で中止になり、昨年、初めて行った。目的は主催団体の名称通り、三条市の歴史文化の担い手を育成すること。昨年は約60人が参加し、予想以上の本格的な行列に子どもたちも関係者も大満足だった。
昨年、子ども大名行列とあわせて八幡宮で行われた「良寛さまとあ・そ・ぼ!祭」は、ことしは中止になった一方、同じ日に二・七の市の会場の中央市場を中心に三条マルシェが開かれ、連携して見物客を集めそうだ。
参加は無料で、事前に当日に向けた練習も行う。参加者には桃太郎アイスとドリンクを提供する。申し込みや問い合わせは三条市市民活動センター「NPOさんじょう」(電話:0256-34-8960)へ。