三條機械スタジアムの貢献活動を調査する慶応大SCMが国定三条市長を表敬 (2013.8.28)

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三條機械スタジアム=三条市月岡=の野球を通した貢献活動を調査している慶応大学大学院政策メディア研究科SCM(Sports Community Management)は27日、国定勇人三条市長を表敬訪問した。

 国定三条市長を表敬した慶応大学大学院政策メディア研究科SCM
国定三条市長を表敬した慶応大学大学院政策メディア研究科SCM

今年度、三條機械スタジアムを調査しているSCMチームのうち、今回の26日から29日まで現地調査を行っているメンバーは、東京工科大学メディア学部助教で慶応大学総合政策学部非常勤講師の松橋崇史さん、嘉悦大学ビジネス創造学部専任講師で慶応大学政策・メディア研究科博士課程の岩月基洋さんと、慶応大の大学院の修士2年1人。それに大学生の4年生1人と1年生4人も調査に加わっており、表敬訪問には、SCMアドバイザーの慶応大総合政策学部・玉村雅俊准教授と三條機械スタジアムの柴山昌彦GMも訪れた。

玉村准教授から調査の概要を説明を受けた国定市長は、市内施設の指定管理者制度について話した。直営から管理委託している延長線上からほとんど抜け出ておらず、「指定管理者制度を全然、活用しきれていない」と機能していないことを反省する一方、三條機械スタジアムの指定管理者である株式会社丸富=三条市若宮新田=はうまくいっているケースと評価した。

SCMアドバイザーの慶応大総合政策学部・玉村准教授
SCMアドバイザーの慶応大総合政策学部・玉村准教授

それでも、「今の形ではやればやるほど丸富さんが金銭的に苦しい立場に追い込まれるというのが本当に申し訳ない」、一方で「金銭的なコストを是認したうえで追求し続けると、だったら行政が直営でやってもいいよねという話になる」という難しさを示した。

玉村准教授は、指定管理者が残念なのは「施設を指定管理するという考え方をしてしまうこと」で、パートナーシップを組んで市民の価値を実現するという点では、「なんとなく外部委託をするよりは、実際の施設、場を提供して人が集まって活動する方がよっぽど価値が高まる」とした。

国定市長は、日本人は物理的な空間の狭さに安心や安らぎを覚えるとし、対して野球場の空間は広い。同じ100人でも狭い場所に集まった方がにぎわっているように見え、「視覚的要素ってすごく強い」。そうしたなかで三条マルシェなどにも取り組んでおり、「日本人の価値観とかとうまくマッチするような方法は何のかということをぜひ、学部生として卒論で」と期待した。

健康づくり課のヒアリングを行うSCMチームの学生
健康づくり課のヒアリングを行うSCMチームの学生

今回の調査で提言を受けることで、「三條機械スタジアムだけでなく、いろいろなところの指定管理者制度についても援用ができるのかなと思っていますので、ぜひとも皆さまの知見を三条の地にまたおろしていただけるとありがたい」などと話した。

この日はこのあと、健康づくり課でヒアリングし、午後から三条市内体育施設を訪問、ヒアリングした。28、29日を三條機械スタジアムの協賛企業や地元関係者を訪問する。

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