三条署は29日、市内に住む80歳代の女性から1,000万円のオレオレ詐欺被害の届け出を受理した。
女性は29日午前11時半ころ、Aさんの自宅電話に孫娘の夫を名乗る男から電話で「熱くてぼーっとしてたら、携帯電話と会社のかばんを新潟駅に忘れてきた。その中に会社のお金がたくさん入っている」との電話があった。
その後、新潟駅落とし物センターと名乗る男から「新潟駅のトイレにあった、あなたの婿さんのかばんが届いている」との電話があり、再び孫娘の夫名乗る男から女性に「かばんは見つかったが、仕事で使うお金を補てんしなければならなくて困っている」との電話があり、そのときに上司を名乗る男が電話を代わり、「あなたの婿さんは優秀だが、大金が入ったかばんを落としたことによってクビになると大変でしょう。銀行から1,000万円を下ろしてほしい。代理のものを取りに行かせる」などと言った。
女性は指示通り現金1,000万円を準備し、午後5時ころ自宅付近に来た30歳くらいでやせ形、短髪で真ん中分け、黒いスーツ、めがねをかけていない男に現金を渡した。
男は現金を受け取ったときにAさんの求めに応じ、受け取ったむねを記載した紙を書き、手渡した。その後、帰宅した家族が不審に思い、孫娘の夫に確認したところ、だまされたことに気付き、警察に届け出た。