一昨年11月に発足した燕市ジュニア新体操クラブ(門谷淳子代表)は、14日に燕市吉田産業会館で開く発表会で、燕市に住むフルート奏者で燕市PR大使にも就任している本宮宏美さん(29)の生演奏にあわせた演技を披露する。
発表会では日ごろの練習の成果を発表するとともに、来場者から楽しんでもらおうと記念公演として本宮さんのミニコンサートも計画。そのなかで1曲、昨年12月リリースの本宮さんのセカンドアルバム『輝』から「笑顔招福」の生演奏にあわせて演技する。
同クラブ代表で指導者の門谷淳子さん(37)=燕市水道町1=は、本宮さんの曲は歌のないフルート演奏なので「新体操で表現できるかな」と本宮さんに生演奏にあわせた演技をもちかけたところ、本宮さんは二つ返事で承諾、とんとん拍子で話が進んだ。
5月の打ち合わせで「笑顔招福」に曲を決め、6月初めから7月初めまでかけて門谷さんが振り付けを考え、完成させると今度は練習。本番まで半月後に迫った8月30日、完成した演技を初めて本宮さんから見てもらった。
演技するのは育成コースの小学校2年生から5年生まで9人。この曲を踊るために新調した純白のレオタードを着て、CDにあわせて本宮さんと所属する音楽事務所オトノハコ(株)の笠原厚浩社長と前で演技を披露した。
「笑顔招福」の軽快なリズムにのって跳ねるように演技し、体の柔らかさを生かして笑顔で舞う子どもたちに、本宮さんは目を大きくしてびっくり。あまりの感動に目をうるませ、演技が終わると言葉にならず、「すごーい!」を連発するばかり。その後も練習を繰り返す子どもたちにあわせて本宮さんも実際にフルートを吹いて本番の雰囲気を確かめた。
本宮さんにとっても自分の曲に踊りがつくのは初めて。「この曲をつくって本当に良かったと思いました」と笑顔で大喜び。「フェイスブックにアップされた練習のようすを見てすごく楽しみにしていましたが、生で見るとそれ以上に感動しました」と興奮が収まらなかった。
振り付けについて門谷さんは「曲をイメージしながら、できるだけ表現力が身に付くように考えました」と、あくまでも新体操の練習の一環であることはぶれない。
クラブ開設からまだ2年足らず。曲にあわせた演技は今回が初めてで、「リズム感を養うことができ、チームワークもでき、みんなで苦しい思いを共有できます」。子どもたちも「目的があるので割と意欲的に取り組んでいます」と今までとは違った力を伸ばせることに期待している。発表会は14日午後1時から吉田産業会館で開かれる。