航空機産業、エネルギー産業に続く「つばめ未来産業セミナー」の第3弾は燃料電池。「燕の地場産業が燃料電池に取り組むために…」をテーマに18日午後5時半から燕市役所で開かれ、東芝のグループ会社から家庭用燃料電池の業界動向や開発過程で求められる技術や新たに参入するポイントなどについて聞く。
東芝燃料電池システム株式会社=神奈川県横浜市鶴見区=の取締役で技術統括責任者の永田裕二さんから「家庭用燃料電池エネファームの取り組み上京と企業ニーズ」、東芝ホームテクノ株式会社=加茂市後須田=の取締役で機器事業統括責任者兼機器技師長の川村満さんから「東芝ホームテクノにおける燃料電池の取り組み」のテーマでそれぞれ約1時間の講演を聞く。
永田さんは、燃料電池の市場を広げるため、関係各社とNEDOプロジェクトを立ち上げ、2009年に世界に先駆けて家庭用燃料電池「エネファーム」を実用化した。東芝ホームテクノでは燃料電池の取り組みを進めている。
燃料電池やエネファームという言葉は良く耳にするようになったが、言葉だけで実体は何もわかっていない人が多い。今回のセミナーで燃料電池について学び、最終的には燃料電池にかかわる仕事の受注を目指す。
燕市では、市場と需要の拡大が見込める新産業、新分野に関する情報を地元企業に提供しようと、7月から3回のセミナー、2回の工場見学会を計画し、今回はセミナーの最終回。これまでの航空機産業とエネルギー産業は工場見学会がセットだったが、今回はセミナーだけ。
定員40人で参加は無料。参加したい人は申込書に記入して燕市商工観光部商工観光課(ファクシミリ:0256-77-8306)へ申し込む。問い合わせも同課(直通電話:0256-77-8232)へ。