燕市の「磨き屋シンジケート」が磨いたステンレスエコカップと「Ken Okuyama」の名前で知られる世界で活躍する工業デザイナー奥山清行さんがコラボレーションしたECO CUP”KEN OKUYAMA モデル”が、このほど発売された。
奥山さんは、フェラーリ エンツォ、マセラティ クアトロポルテなどの自動車やオートバイ、鉄道の秋田新幹線のスーパーこまちの監修など、国内外で数多くの工業デザインを手がける。ECO CUP”KEN OKUYAMA モデル”のデザインは3種で、エコカップでは初めての塗装が施した。
赤、白、黒の3種類。赤のカップには奥山さんが代表の(株)KEN OKUYAMA DESIGNのオリジナルスポーツカー「K.o7」のデザイン画。白は、2013年度レッドドット・デザイン賞でベストオブザベスト受賞した燕市・山崎金属工業のカトラリー「EDA」をデザイン。黒は、ワイングラス「ARC」のそれぞれを、グラフィックにしたデザイン。
燕商工会議所の高野雅哉さんによると、4年ほど前に奥山さんが初めてエコカップを見たときに、製品として完璧で素晴らしい、いつか一緒に(製品作りを)やろうと言われ、その話が実現した。
これまでのエコカップは、ステンレスの質感を生かしながらイラストや文字も印刷していたが、表面全体を塗装したのは今回が初めて。製造工程では、飲み口部分の塗装と内側の磨き面の境目を、きれいにすることも難しかった部分で、外側に塗装を施してから、内側の磨いたままの部分との境目をさらに磨くなど、これまで以上に手間もかけた。塗装の色や仕上がりにもこだわって何度も試作を繰り返した。
1個3,900円で奥山さんのWebショップと燕商工会議所(電話:0256-63-4116)で販売をしており、今後、JR燕三条駅内「燕三条Wing」でも販売する予定。