(公財)燕市交通安全協会は13日、燕市交通安全センターで交通安全「旗」リレーの出発式を行い、ことしも燕市内の安全運転管理事業所329事業所で3カ月かけて交通事故防止を呼びかけるリレーをスタートした。
交通事故が多発傾向となる10月1日から12月31日までの「安全運転実践運動」の一環。同安全協会の安全運転管理者部会(小田島繁信部会長)所属の安全運転管理者選任事業所329事業所を24のブロックに分け、12月末までの3カ月余りをかけて、1事業所が約1週間「交通安全『旗』」を掲げ、一般ドライバーの模範となってもらい交通安全運転を実践し、交通安全署名簿や安全運転の冊子をリレーしていく。
交通安全旗は、黄色の地に「安全運転実践運動実施中」の赤い文字、その両脇に「職場から 家庭へ地域へ 無事故の輪」、「安全運転管理事業所無事故旗リレー」と書いている。
午前10時からの出発式では、24ブロックのリレーの最初のランナーとなる事業所が出席。参加者を代表して燕・弥彦総合事務組合消防本部の小柳光一吉田消防署長が燕署の吉川一直副署長から、バトンとなる交通安全旗を受け取り、安全運転を心がける誓いの言葉を述べた。
吉田副署長は激励の言葉で、ことしの安全運転管理者選任事業所の交通事故発生件数は7月末現在、発生件数、負傷者とも減少しているが、死傷者9件9人と増加している。燕署管内では9月12日現在では、発生件数、負傷者件数とも増加しており、交通死亡事故6月と7月に発生して2件となり、前年比で2件増。「これ以上、死亡事故を発生させないために交通事故防止運動に取り組んでいきたい」と述べ、安全運転を率先して心がけてほしいと求めた。
また、燕署の指導講話では、安全運転管理者選任事業所の交通事故では、業務中の事故が増加傾向として注意を呼びかけた。大型車やトラックなど死角が多い車など、さらに夕方は見づらくなるので、確認をよくする。2人乗車の場合は、助手席の人も運転しているつもりで注意をする。1人で運転中、見えない場合は降りて確認することなどを話し、注意を呼びかけた。
交通安全旗リレーは、企業内の通勤や営業車の運転でほかの模範となる交通安全行動意識を高め、家庭を含む地域でも交通安全意識の高揚をと取り組んでいる。燕市の合併前の2002年の夏のトロフィーリレーに始まり、盾やフラッグでリレーしたこともあり10年以上も続いている。