燕市・戸隠神社(星野和彦宮司)で14日を宵宮に15日、秋季大祭が行われている。露店は30店と少なく、市民の出足も今ひとつ。日中は三条で32.8度まで上がり、夏のような蒸し暑い秋祭りの宵宮となった。
露店は例年60前後のところ、昨年は40と少なかったが、ことしはそれをさらに下回り、ほぼサンロード宮町のオーバーアーケード内に収まる長さだ。店の数が少ない分、個々の店の売り上げは好調だった。
秋祭りは収穫を祝う祭り。拝殿の前には、新潟ならではの収穫したイネを天日に干す“はさ木”のイメージで、秋田の竿灯(かんとう)のように設置した約230のちょうちんがともった。
午後7時から宵宮祭、7時半から歴代物故宮司慰霊祭、8時から9時半まで稚児・太夫舞が奉納される。この神楽は「戸隠神社御神楽」として燕市文化財に指定されている。神楽を舞う燕御神楽神怜会は一年中、練習をしているが、戸隠神社で神楽を奉納するのは年に一度、この秋祭りの宵宮だけ。「先稚児の舞」に始まり、「四神の舞」、「末広の舞」、「乙女舞」など9舞を披露した。
かつては境内に仮設の舞殿が舞台だったが、今は拝殿。最後の「福神遊の舞」では、恵比寿と大黒がサカナ釣りに興じる様子をこっけいに仕立てた舞で、舞の締めくくりは見物客に菓子を投げる「もちまき」。このころにあわせて訪れる子どもも多く、歓声を上げて菓子をキャッチしていた。
翌15日は午後3時ころから8つの氏子町内の子どもによるミニ万灯やたるみこしが行われ、5時20分から燕御神楽神怜会がはやし方を務めて江戸みこしも行われる。