三条産のコメを給食で食べている東京都・荒川区立第二峡田(はけた)小学校の児童23人が交流事業で14、15日の1泊2日で三条市を訪れ、三条産米の稲刈りやナシ狩り体験などで三条をたっぷり味わった。
2009年から実施している交流事業で、第二峡田小学校では週3回、給食に三条産米を使用している。
参加したのは、4年生6人と5年生17人の児童23人と長瀬泰一郎副校長をはじめ教諭、PTA会長など保護者の計33人。児童は希望性だが、今回は定員以上の応募があり、抽選で参加者を決定する人気だった。
初日の14日は、昼ころに新幹線で来条し、午後2時半から北五百川地区の田んぼでコシヒカリ収穫体験、棚田見学、「いい湯らてい」で入浴、学習発表会、「悟空」で夕食、よってげ邸に宿泊した。
学習発表会では、いい湯らていの来館者を前に、荒川区や第二峡田小学校を紹介。三条市について調べたこととして、諸橋轍次博士についてや、三条の特産品として和菓子とカレーラーメンの歴史などを発表。最後に同小学校の児童全員が踊ることができるというよさこいソーラン「にはけソーラン」を披露。児童たちは、そろいの赤いはっぴにねじり鉢巻き、鳴子を手に踊り、来館者は大きな拍手を送った。
悟空での夕食は、三条産米の新米ごはん、車麩の玉子とじ、野菜たっぷりの豚汁、サツマイモのサラダ、糸ウリとキュウリの漬物、ロールキャベツなど三条産の食材をたっぷりと使った献立。ぴかぴか光るごはんに「おいしい」とおかわりしたり、献立の1つのサツマイモのツルの炒め物に驚いたり、「これは何ですか?」と糸ウリの漬物の初体験などの食事を楽しんでいた。
この日、三条市の最高気温は32.8度の蒸し暑さ。日中は少し動いただけでも汗が流れる暑さだったが、子どもたちは稲刈り後の棚田見物の急な上り坂も小走りで上り、流れる清水に手を付けて「冷たい!」、クモやバッタなど昆虫を見つけては目を輝かせていた。「暑いでしょ」の質問には、「(東京に比べたら)ぜんぜん涼しい!」と元気いっぱいだった。
2日目の15日は、笹だんごづくり体験、ナシの収穫体験などを行った。