四日町、条南、南の3小学校を統合し、平成26年4月に開校する第一中学校区小中一体校の新しい小学校「嵐南小学校」の校歌をつくるシンガーソングライター、川嶋あいさんが17日、校歌制作のために3つの小学校を順に訪問し、子どもたちとふれあいながら、学校への思いなどを聞いた。
各学校で児童が書いた「嵐南小学校に込める思い」のアンケートや子どもたちの言葉、各校の校歌斉唱や合唱を川嶋さんに届けた。川嶋さんから子どもたちにメッセージ、ピアノの弾き語りで「旅立ちの日に…」の生演奏を行った。
最初の条南小学校(星野孝好校長・児童335人)では、午前10時過ぎに到着した川嶋さんを体育館で全校児童が大きな拍手で迎えた。
5年生2人が、条南小学校ではあいさつナンバーワンを目指していろいろな活動をしており、嵐南小学校でもあいさつができてみんなが仲の良い学校になってほしいと言い、「みんなの願いがかなうような校歌を作ってほしいと思っています。よろしくお願いします」と川嶋さんにアンケートを手渡した。
川嶋さんはピアノの前に座って児童に話した。温かく迎えてくれた児童に感謝し、校歌制作にプレッシャーも感じるが、「あいさつをしっかり大切にしたい、そういうみんなの思いを伝えられるような大切な大切な校歌を作っていきたい」。嵐南小が完成したら「ぜひその一日一日無駄な日は一日もないと思うので目いっぱい遊んで勉強も頑張って、そしていろんな思い出をつくっていってほしい」と願った。
『旅立ちの日に…』は自身が中学生のときにつくった卒業ソングで、「わたしが中学生活を思いながら作った曲なので、みんなの今過ごしている思い出とか学校生活とかと重なるところがあるとうれしい」と川嶋さんの澄んだ歌声に、1年生から6年生まで、男子も女子もピアノに向かう川嶋さんの姿をじっと見つめ聴き入っていた。
20分余りのセレモニーの終了は、子どもたちが花道を作って拍手で送り、川嶋さんは笑顔で握手して歩いた。
嵐南小学校開校時は6年生となる5年生の女の子たちは「きれいな声だった〜」と笑顔。校歌については「みんなが元気になれるような」、「みんなが楽しくなるような」、「みんなが仲良くなるような校歌を作ってほしい」と、弾んだ声で話していた。嵐南小学校の校歌は、11月末までに完成予定だ。