全日本製造業コマ大戦燕三条特別大会に16チームが参加して自作のコマで競う、三条市と燕市の因縁の対決も決着 (2013.9.20)

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19、20の2日間、燕三条地場産業振興センターで開かれた2013燕三条ものづくり連携フォーラムの目玉イベントして20日午前10時から全日本製造業コマ大戦燕三条特別大会が開かれ、16チームが参加しておとなが知恵と技術を結集して自作したコマで勝負。三条市対燕市の因縁の対決にも決着がついた。

2013燕三条ものづくり連携フォーラムの目玉イベントして開かれた全日本製造業コマ大戦燕三条特別大会
2013燕三条ものづくり連携フォーラムの目玉イベントして開かれた全日本製造業コマ大戦燕三条特別大会

直径20ミリ以下の小さなコマで対戦し、ぶつかりながら先に止まったり、直径25センチの土俵の外に出ると負け。2回連続して勝つと勝利になる。コマの素材は重さは自由で、創意工夫を凝らして生まれたコマが集まった。

参加チームは、三条市から8チーム、燕市から3チーム、長岡市から2チーム、新潟市、弥彦村、そして宮城県岩沼市から1チームずつ。トーナメントで競った。

金属加工技術などを惜しみなく注いだ直径20ミリの小さなコマが競う
金属加工技術などを惜しみなく注いだ直径20ミリの小さなコマが競う

ベーゴマのように相手のコマをはじき出すようなけんかごまではなく、止まっているかのうように静かに回るコマが「カチッ」と小さな音を立ててふれる感じ。ラウンドガールに続いて対戦チームが入場し、軍配を手にした行司の「はっけよーい、のこった!」を合図に手でコマを回した。

全国レベルでは7分も回り続けるコマもあるというだけに、勝負には1分、2分とかかる。静止しているようにしか見えないコマもあれば、ぶれながらぶつかって相手のコマにダメージを与えるコマもある。だれでも勝敗がひと目でわかるアナログな戦いに、会場を囲んだ数十人は息を止めて見学し、長時間の勝負に決着がつくと大きな拍手がわいていた。

手に汗握る対戦
手に汗握る対戦

試合はトーナメント。三条市と燕市の職員チームも参加し、両チームは1回戦で対戦するように組み合わせをした。両チームとも会場の地場産センターにある旋盤で加工して、軸の長さ以外はほぼ同じ形状のコマを作って勝負。結果は燕市が2連勝して因縁の対決に快勝した。

左の三条市職員対右の燕市職員の対決
左の三条市職員対右の燕市職員の対決
左が負けた三条市のコマ、右が勝った燕市のコマ
左が負けた三条市のコマ、右が勝った燕市のコマ

優勝したのはNC旋盤加工を手掛ける中村ターンテック(株)=弥彦村大戸=。県内でのコマ大戦は昨年に新潟市、この9日に長岡市で開かれており、今回が3回目。同社は9日の長岡場所で優勝しており、決勝で長岡場所でも勝っている(有)毛利製作所に勝利し、貫録の連覇となった。燕市は2回戦で同社と対戦、完敗している。

同社のコマは複合素材で、ベアリングを使うことによって地球ゴマのように外側とは別に内部に仕込んだコマが回るような仕組みになっている。“コマ課長”と呼ばれる同社第二機械課の岩坂守課長(44)は表彰式で、「コマ大戦がなければ知り合えなかった人もあり、これをきっかけに何かプラスになって盛り上がればいい」と話していた。

優勝した中村ターンテック(株)、左がコマ課長こと第二機械課の岩坂課長
優勝した中村ターンテック(株)、左がコマ課長こと第二機械課の岩坂課長

対戦のようすはプロジェクターでも上映され、常に数十人の来場者が見学。こまに惜しみなく金属加工技術を注ぎ込んだ企業に「すっごいマニアックだよね」、「ただのコマ回しなのにおもしろいね〜」とコマ大戦の魅力にすっかりはまっていた。トーナメントの結果は次の表の通り。

トーナメントの結果、画像をクリックすると拡大表示
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