29日に燕市国上、道の駅国上で開かれる酒呑童子行列を子どもたちが染紙したカラフルなのぼり旗で飾ろうと燕市観光協会(山崎悦次会長)は19日、NPO「はっぴーザウルス」(深海寛子代表)の協力で子どもたちから染紙(そめがみ)を作ってもらった。
染紙は、約70×100センチの和紙をたたんで赤、青、黄の3色の絵の具を吸わせ、広げると繰り返しパターンの模様ができあがるというもの。1歳から7歳までの子どもとその親15人ほどが参加した。
さわやかな秋晴れだったので、燕市児童研修館「こどもの森」の前庭に出て、芝生の上などで作業した。絵の具を入れた器に紙をひたすと、みるみる白い紙が鮮やかな色に染まり、「(紙が絵の具を)飲んでる、飲んでる!」。
広げると、たたんでいるときには想像できない美しいパターンができあがり、乾かすために木に渡したひもにつるすと、日差しを透かして一段と色が映え、子どもたちも親も一緒になって「きれい!」と声を上げて喜んでいた。
15枚の染紙が完成し、子どもたちには、酒呑童子行列のモチーフの鬼にふんしだ燕市観光協会の2人の事務局職員から、酒呑童子行列の缶バッジをプレゼントした。
「はっぴーザウルス」は、燕市を拠点に障害の有無にかかわらず子どもたちがともに育つ場を提供しようと、月1回、「こどもの森」で造型遊びをする「にじコトのじかん」を開いている。
7月22日の「にじコトのじかん」で子どもたちが作った染紙が、8月に地元商店街で開かれた200メートルいちびの「わかめるしぇ」のブースで、「夕焼けランタン」を作るワークショップで使われているのを見かけた事務局職員が、ぜひ酒呑童子行列ののぼり旗で使いたいと、「はっぴーザウルス」に制作を依頼した。
完成した染紙を使って小さなのぼり旗を作り、酒呑童子行列で国上山を下る子どもたちから持ってもらうほか、会場の道の駅国上のPR用ののぼり旗としても活用する。