21、22の2日間、加茂市・加茂山公園周辺を舞台に加茂青年会議所(安中淳理事長)主催「小京都を楽しむ会あかりば2013」が開かれており、22日は午後4時からあかりの結婚式が行われる。
ことしも加茂山の至るところにさまざまな趣向を凝らしたあかりを飾った。本町商店街は通行止めにして「あかりば宵の市」を開いて屋台や音楽ライブを行い、たっぷり、ゆっくりとと楽しめる内容だ。
初日21日は午後6時から「あかりの木」の点灯式を行った。商店街の宮大門交差点から青海神社へと続く道、約50メートルの区間に左右80カ所にササを立て、1カ所に「あかりの実」と称して10個の明かりを下げ、計800個にものぼるあかりの実を下げた。
あかりの実は、地元の保育園や幼稚園の園児がペットボトルを利用して色紙を張ったり絵を描いたりし、小学生と習いごと教室の子どもたちからちょうちんに絵や文字を描いてもらい、中に電球が入れてある。
地元ローカルヒーロー「カモレンジャー」が太鼓をたたくなか、カウントダウンして各カ所に設置したスイッチを入れると、いっせいにあかりの実がともり、大きな拍手と歓声があがって夜とあかりが加茂山を彩る時間のスタート。このころからどっと人出が増え、通りは人をよけて歩くほどのにぎわいになった。
加茂山公園は、切り絵や万華鏡のように演出したあかり、水に浮かべるキャンドル、あかりでつくったトンネルなどさまざま。量、質ともに昨年を上回る壮大なスケールだ。なかでも人気は池之端のあかり。格子のパネルに色とりどりの和傘を広げて刺し、その裏に照明を仕込んだもの。和傘を透かしたあかりがつくるアートは、思わず「うわーっ!」と声を上げる美しさで、記念写真を撮る人も多かった。幻想的なあかりのなかでは、彼氏、彼女の魅力も5割増し。親子連れをはじめ、カップルの来場者が目立つ。
一方、加茂山中腹にある青海神社の神楽殿では、市民芸能が行われ、かがり火が燃えるなかで太鼓ユニットや地元の合唱グループ、加茂中学校と葵中学校の吹奏楽部の演奏が行われ、多いときで200人を超す人たちでにぎわった。
22日も正午から宵の市やライブ演奏が行われ、午後4時からハイライトの「あかりの結婚式」が行われ、8月に婚姻届けを出した田中淳さん(27)=新潟市秋葉区=、祐子さん(30)=五泉市・旧姓:広瀬=夫婦による行列や結婚の儀、キャンドルイベントなどが8時過ぎまで行われる。