県立新潟県央工業高校100周年記念事業のひとつとして、卒業生などからの篤志募金で建設していた総合トレーニング場が完成し、竣工式が20日、行われた。
総合トレーニング場は、老朽化して水害で浸水被害も受けた重量挙道場を改築するかたちで建設。鉄骨造り2階建てで、1階は7割ほどがウエイトリフティング練習スペース、ほかはフリートレーニング場、2階はフリートレーニング場で、延べ床面積は約337平方メートル。
同校の屋外種目の部活動は、好天時にはグラウンドや体育館などそれぞれの場所で練習をしているが、冬や悪天候時は、校内に練習場を求め、廊下や階段を使用することから衝突や転倒などの危険性を抱えている。
さらに近年、学校全体の部活動が活発になり、部員数も多いことから悪天候時の廊下は通行できないくらいで危険性も増していることから、同トレーニング場の建設が要望されていた。
事業費は、建設費や付随の屋外多目的広場整備として約3,060万円。要望を受けて、100周年記念事業実行委員会が「篤志募金」を呼びかけて建設した。
竣工式は、午前9時から同トレーニング場で開き、同実行委員会の川崎国雄会長らが列席し、無事完成を祝った。同トレーニング場は、10月5日に開かれる記念式典で県に寄付というかたちで贈呈する。