小学生がキットからロボットを作るアイデアや操作する技術、作戦を競うロボコンジャパンカップ2013の本大会が22日、三条商工会議所で開かれ、個人戦86人、団体戦11チームが出場して競った。
燕三条青年会議所主催で2006年に始まった大会で、NPOロボコンジャパン(丸山光博理事長)が引き継いで毎年、開かれている。市販の有線のコントローラーで操作するロボットのキットを作り、自分で作ったロボットで設定されたフィールドで競技する。
小学校3年生以上を対象に燕三条と新潟、長岡の3会場でキットを作る教室と予選会を開き、勝ち抜いた選手がこの日の本大会に出場。福井県からも3人が参加の予定のところ2人が都合が悪くなって1人が参加した。
競技のフィールドは、壁を隔てて半分ずつの陣地に分かれ、各陣地に20個ずつピンポン球を入れてスタート。それぞれの陣地に相手の陣地へピンポン球を流し入れるスロープが設置しており、3分の競技時間で自陣のピンポン球を少くした方が勝者となる。
個人戦は4人ずつ22のブロックに分かれて予選リーグのあと各ブロック1位で決勝トーナメント、団体戦は1チーム3人編成でトーナメントで競った。
会場は出場選手の小学生と親でごった返し、熱気むんむん。試合中はロボットの動きとコントローラーの操作に全神経を集中し、試合時間以外は時間を惜しんで親子でロボットを調整、整備していた。
子どもより夢中になっているお父さんが多いのも、いつもの風景。2日前に全日本製造業コマ大戦燕三条特別大会で優勝したばかりの中村ターンテック(株)=弥彦村大戸=の岩坂守第二機械課長(44)も小学校6年生岩坂拓実君の付き添いで訪れ、「本当はわたしの方が出場したいくらいで」とにっこり。拓実君は競技では3位以上になれなかったが、「その他」の部門でデザインや工夫が評価されて三条市長賞を受けた。
また、3位以上には今大会から用意したメダルをプレゼントした。3位以上は次の通り。
■個人戦
【優勝】佐藤飛真(長岡市・黒条小4年)
【準優勝】大橋勇紀(燕市・燕西小4年)
【3位】高野新士(長岡市・黒条小6年)
■団体戦結果
【優勝】ウィナー ファイター(三条市)
【準優勝】長岡Aチーム(長岡市)
【3位】チーム YMK(三条市)
■その他
【理事長賞】栃木光希(三条市・裏館小4年)
【燕市長賞】冨田裕貴(燕市・燕西小3年)
【三条市長賞】岩坂拓実(弥彦村・弥彦小6年)