燕市と東京ヤクルトスワローズのコラボレーションで生まれた同市東太田地内の農業体験田「スワローズ・ライスファーム」で22日、この秋もスワローズのマスコットで燕市PR隊鳥でもある「つば九郎」と一緒に稲刈りを体験する首都圏からの日帰りバスツアーが行われ、ツアーに過去最多の85人が参加して稲刈りを満喫した。
旅行代理店に業務委託して昨年から春に田植え、秋に稲刈りのツアーを行っている。ことし春の田植えツアーの参加は観光バス1台の45人にとどまったが、今回は2台で85人が参加した。
朝方、激しい雨が降ったがすぐにあがり、昼間から時々、日が差した。高速道路での事故渋滞でバスは到着が1時間遅れたが無事に到着。鈴木力市長はツアー客の出迎えまでで、次の予定があって次の公務に向かわざるを得なかった。
地元の市民や県内各地から訪れたつば九郎ファンも100人ほどが参加。また、燕市の生まれたばかりのゆるキャラ「きららん」の着ぐるみも登場し、開会式ではつば九郎と一緒に参加者を歓迎した。
つば九郎やスワローズのグッズを身につけた参加者は、稲刈りがまの使い方の指導を受けると、さっそく田んぼに入って稲刈りに挑戦。風雨で倒れたイネに「ちゃんと立っているイネを刈らせたかったという声も」。
大学時代からの友だちの都内に住む27歳の女性2人は、ひとりが10年以上前からのスワローズファンで、もうひとりを数カ月前からスワローズファンに巻き込み、楽しそうだからと初めて2人で稲刈りに参加した。
もちろん2人とも初めての稲刈り体験。「サクサクと簡単に切れて気持ちいい。楽しかった」と、これ以上ないほどの笑顔でコメどころの秋をたっぷりと味わっていた。