寺子屋つばさ実行委員会(高橋克典会長)は21、22の1泊2日で、ことしも燕市国上・本覚院で第7回食育学校「はらぺこ塾」を開き、24人の小学生が水とあめ玉などわずかな食べ物で空腹を体験し、日常にない体験を通じて食べ物の大切さなどを学んだ。
参加した子どもたちは、三条市と燕市の4年生以上の小学生で男子17人、女子7人の計24人。学生ボランティアとして参加している新潟経営大学などの学生20人がリーダーになり、同実行委員会のメンバー約10人とともに1泊2日の共同生活。水はいつでも飲むことができるが、食べ物は決められた食事時間のあめ玉1個やバナナ数センチだけ。
初日は午前9時半に開会し、レクリエーションなどのあと11時に昼食。午後から渋谷快阿副住職など真言宗豊山派越後仏教青年会の指導による太鼓教室、TOSS SANJOの小林義典教諭による近現代史教育授業。午後5時半に夕食、渋谷隆阿住職指導の写仏、星空観察、肝試し、保護者からの手紙を読み親への感謝の手紙を書いて就寝。
2日目は午前5時に起床、6時に朝礼と朝食。座禅、食育講座、ニワトリのとさつ体験、そのニワトリを使って鶏雑炊の昼食作り。11時20分から保護者とともに昼食を食べ、閉会式のあと解散のスケジュールを経験した。
初日の昼食はバナナ2センチで、夕食はあめ玉1個。2日目の朝食は林檎16分の1切。最後の昼食は、生きたニワトリのとさつから始め、自分たちで料理した鶏雑炊。食べ物のありがたさを感じ、命に感謝しながら味わった。
参加した子どもたちの記した2日間の感想では、「おなかがすきすぎて辛かった」、「ニワトリを殺すのは怖かったけど感謝して食べた」、「最後に食べた鶏雑炊が、今まで食べたごはんのなかで1番おしかった」、「ごちそうさまの意味がなんとなくわかった」など。初めて経験した本当の空腹に、動くこともいやがる子どもたちもいたが、昼の鶏雑炊を食べて元気を取り戻していた。