燕市砂子塚で生まれたとされる伝説の鬼「酒呑童子」をモチーフとした毎年恒例のイベント「第9回越後くがみ山 酒呑童子行列」が28日をプレイベントに29日と2日間、道の駅国上で行われる。2日間に渡って行われるのは初めてで、メーン会場も初めて県道から見える駐車場の緑地に移し、三条市・本成寺の鬼踊りや佐渡鬼太鼓座も初出演する。
駐車場の緑地は約30×40メートルの広さがある。2日間とも午前11時から午後5時まで、軽食、菓子、酒、雑貨などを販売する10店ほどが並び、ステージを開設する。
初日28日はプレイベントして、「カレーラーメンの歌」でおなじみの「矢代秀晴&サウスヒルズ」、新潟を代表する女声ゴスペルカルテット「JSGシスターズ」、三条市と長岡市が拠点のフラダンス「ラウレア」、加茂市に住む創作太鼓の室井善範さんが出演する。あわせて道の駅国上とその裏手のてまりの湯でご縁結びイベントも行われる。
そして29日はメーンの酒呑童子行列。事前に参加を申し込んだ300人近くと当日、受け付ける約100人が道の駅国上裏の国上山を中腹の国上寺で午後2時半から行列出発セレモニーを行って道の駅国上まで林道を行列して下る。
当日参加は午前11時から午後2時まで受け付け参加費1,000円で、参加特典として漫画家永井豪描き下ろしの酒呑童子の漫画がプリントされたオリジナルTシャツと酒呑童子絵馬、鬼メイク、お払い、ご祈祷、願かけが受けられ、大抽選会に参加できる。
ステージイベントは、午前は恒例の渡部伶人会による里神楽、諏訪神社舞姫「豊栄の舞」、「酒呑童子変化」。午後1時からは三条市・法華宗総本山の鬼踊り奉賛会による鬼踊りに始まり、佐渡鬼太鼓座、そのメンバーによる竹太鼓のサドラム、地元の分水太鼓が披露される。本成寺の鬼踊りは佐渡鬼太鼓の披露は初めてで、盛り上げに一役買う。
ほかのイベントでは、燕市社会福祉協議会就労支援センターによる鬼の「つのキャンドル」づくりのワークショップ(体験料500円)、子どもの遊び場「鬼の修行場」の開設、鬼メイク(体験料100円)も行われる。
最後は午後5時から鬼火点火としてライトアップと鬼火ロードの点火し花火を上げて締めくくる。
燕市分水地区の砂子塚に生まれた美男子「外道丸」がのちに鬼の酒呑童子となって京都で大暴れしたという伝説にちなんで毎年行われているイベントで、燕市観光協会(山崎悦次会長)が主催。昨年までは道の駅国上の裏手にある酒呑童子神社でイベントが行われたいたため目立たなかったが、ことしはメーン会場が県道から見える所なので、車で通りかかった人の来場も期待できそう。
昨年までは1日だけのイベントだったが、ことしは前日にプレイベントを行うので、前日から市民の参加を呼びかけている。問い合わせは燕市観光協会事務局(電話:0256-64-7630)へ。