あかりコンサート実行委員会(永桶康子実行委員長)は28日夜、三条市・三条別院でオペラコンサート「三条別院あかりコンサート〜華やかなる歌声!〜」を開き、本堂を埋めた約400人が国内外で活躍する音楽家の歌声に魅了された。
出演は、ソプラノ高橋織子さん、同実行委員会の委員長も務める三条市出身のソプラノ永桶康子さん、テノール与儀巧さん、バリトン押川浩士さん、ピアノの品田正彦さんと赤星裕子さん。
本堂にイスを並べた客席はほぼ満席。午後6時半の開演で、ライティングされた特設のステージにロングドレスとタキシードの出演者が登場すると、歓声と大きな拍手が起こった。ステージでは、前半が日本歌曲、後半がオペラ『愛の妙薬』から抜粋の曲を披露した。
観客席は、美しい歌声やピアノ演奏に1曲終わるたびに大きな拍手を送った。後半のオペラでは「アディーナ」役の高橋さんが真っ赤なドレスで登場すると「きれいね〜」とため息まじり。「ドゥルカマーラ」役の押川さんが、イタリア語の歌詞をユーモラスな写真や言葉で訳したスケッチブックを見せながらの歌には笑いが起こるなど、和やかなステージを楽しんだ。
地元出身の永桶さんをはじめ、一流の音楽家の柔らかな歌声が明治39年(1906年)に建立された築100年余りの重みのある本堂に広がり、心に響いた。