新潟市岩室観光施設いわむろや(小倉壮平館長・新潟市西蒲区岩室温泉)は29日、同所で野外音楽フェスティバル「いわむロックFESTIVAL 2013」を開き、絶好の秋晴れに恵まれて裕に2,000人を超す来場者が訪れて夜までたっぷりと音楽を満喫した。
昨年に続いて開かれた音楽フェス。県内やなかには県外で活躍する主に新潟市内のバンド9組、サブステージも含めると13組が出演。午前10時半から午後8時まで次々とライブ演奏を繰り広げた。
メーンステージの背景を飾る「いわむロック」のロゴが描かれた布はシーツをつなぎあわせて製作。会場にはススキのオブジェや風船のゲートなどが並び、手作り感満点だ。一方で10を超すフードコートやワークショップのテントが並び、フェスティバルにふさわしいにぎやかさを演出した。
音楽を聴いたり、おいしいものを食べたり、キャンドル作りやとんぼ玉つくりのワークショップに挑戦したり。バンドや音楽ファンはもちろん、家族連れも呼び込み、ステージ前のござにじっくりと腰をおろしてじっくり、のんびりと音楽にひたる地元の人も目立った。
いわむロックの企画を中心となって進めたのは、自営業小林英治さん(31)。燕市出身で、岩室に移り住んで7年目になる。2年余り前から岩室商工会を手伝うようになり、いわむろやのさまざまな企画にもかかわるようになった。
そんななかで改善したいことや自分がやりたいことが見えてきたところで、小倉館長から何か自分で企画しないかともちかけられた。妻がバンドで活動していることもあり、音楽フェスを提案。昨年初めて開き、あいにくの雨のなか1,100人が来場。ことしもとなった。
ことしのサブタイトルは「スーパーラブ」。「ここで仲良くなってもらって、家族も仲良くなって、岩室以外でもほんの少しのきっかけでみんなが仲良くなって、つながっていってもらえれば」と小林さん。「これだけの人から岩室に足を運んでもらい、音楽と自然とのミックスで気持ち良くなれることを知ってもらえたら」と話していた。
小倉館長は閉会のあいさつで、いわむろやが開館から3年半になるが、今回のいわむロックで「いちばん多くの人を集めたいと思ってたが、その夢がかなった」と喜び、「楽しむことにボーダーはなく、もう愛しかないよね、愛でつながっていこうという意味」とサブタイトルに込めた思いを話していた。