日本金属洋食器工業組合は、3年目となる金属用食器にちなんだローカル検定「カトラリー検定」を11月17日に燕市吉田産業会館、24日に東京の表参道・新潟館ネスパスの2会場で行うとともに昨年のソムリエ・クラス合格者を対象に12月7日、カーブドッチホール=新潟市西蒲区=で第1回ソムリエ・ミーティング「テーブルマナー講習会」を開く。
「カトラリー」は、ナイフ、フォーク、スプーンなど金属洋食器のことで、金属洋食器製造100年記念事業として一昨年にスタートし、ことしで3回目。カトラリーに関する知識を検定するもので、当初はクラス分けはなかったが、ことしは昨年に続いて「レギュラー」とその上位の「ソムリエ」の2クラスで行う。
内容は2クラスとも燕の産業の歴史、カトラリーの種類、工程、マナーなどで4択問題。「レギュラー」は50問60分で公式テキストから80%以上の出題で、正解率50%以上で合格。「ソムリエ」は60問60分で公式テキストから70%以上の出題で正解率80%以上で合格となる。
「レギュラー」はテキストが持ち込めるが「ソムリエ」は持ち込みできない。受検料は「レギュラー」2,100円(中学生まで1,050円)、「ソムリエ」3,150円。昨年は「レギュラー」を134人が受検して全員が合格。「ソムリエ」は56人が受検して34人が合格した。
第1回ソムリエ・ミーティングは、フルコースの特別メニューを味わいながら、社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会の講師からテーブルマナーを学ぶ。参加費はソムリエ・クラスに合格した「カトラリーソムリエ」が6,800円、その同伴者1人までが9,800円で参加でき、先着順で定員30人で締め切る。参加特典としてソムリエ・クラス合格証にテーブルマナー講習会修了の記載をする。
同組合は午前10時半から燕市役所で記者会見し、片山透副理事長と山崎修司副理事長、カトラリー検定委員会の捧一弘副委員長、加藤豊子副委員長が出席し、鈴木力市長も同席。「昨年、都内のカトラリーを扱う問屋からの要望で社員向けの出張検定を行ったことを出張検定パックのようなものをつくって広めたい」とし、燕市内でイベントを行って県外から燕市へ人を呼び込みたいという考えも話した。
昨年、ソムリエ・クラスに合格した鈴木市長は、さっそく第1回ソムリエ・ミーティングの申込書に記入。鈴木市長は、検定は継続して資格をもつ人が増えるのが大切とし、五輪の東京開催が決まり、カトラリー検定の資格をもった人が増え、「“おもてなし”をする東京のレストランやホテルの人が7年後に、この検定をもって五輪に来る人をもてなしできるところまで発展できれば」と期待した。