燕三条ブランドの確立を目指す燕三条プライドプロジェクトは、燕三条地域の職人が良く使う言葉を集めた小冊子の辞典「こうばのじてん」が完成し、「燕三条 工場(こうば)の祭典」が始まるのと同じ2日から燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」だけで販売する。
A6判46ページのポケットサイズで、表紙以外はモノクロ印刷。昔の少年漫画の付録にあったような、駄菓子屋も連想させるレトロな装丁で、燕三条の職人が使う道具や技術をはじめ、仕事場で飛び交う方言も含め252の単語を収録する。
「ウエス」、「SUS」、「バリ」、「バフ」、「スコ」など職場での専門的な言葉でも、燕三条に育った人なら聞き覚えがあるものが多い。「じょす」、「だりこっぺ」、「おめさん」といった方言も。写真もふんだんに入れ、活版印刷を思わせる書体も懐かしい。隠し味としてパラパラ漫画まであり、思わずニヤッとする。
2,000冊を作成し、うち500冊は燕、三条両市の合わせて39の小中学校に配布。残り1,500冊は1冊100円で2日から「燕三条Wing」だけで販売する。
燕三条プライドプロジェクトのプロモーショングループが燕三条駅の観光拠点化、産業観光やブランドの情報発信に取り組んでいるが、今回は燕三条の職人が働く現場でおもしろい言葉が使われているという声に着目し、ことし7月ころから収録する言葉を集めた。
燕三条県央地域地場産業振興センター燕三条ブランド推進室の山田孝雄室長は「燕三条に純粋に興味をもち、産業に目を向けるきっかけになれば」と話している。