燕市は5日、燕市文化会館で開いた「つばめ『女(ひと)と男(ひと)』ふれ愛フェスタ2013」で、女優室井滋さん率いる「しげちゃん一座」による絵本&トークライブを行い、来場した会場いっぱいの577人は絵本と音楽、室井さんの読み聞かせが融合した世界を楽しんだ。
「しげちゃん一座」は室井さんと絵本作家の長谷川義史さん、それにサックスの岡淳さんとピアノの大友剛さんがメンバーだ。絵本&トークライブのテーマは「認め合い、分かち合い、輝いてHAPPYに!」。
生演奏にあわせて長谷川さんの絵本を室井さんが読み聞かせるスタイルで、室井さんをはじめメンバーによるトークや室井さんも鍵盤ハーモニカで加わった演奏もあり、約2時間のライブはあっと言う間だった。
最後の絵本は、長谷川さんが描いた室井滋さんの名前にまつわるエピソード絵本『しげちゃん』。室井さんは長谷川さんとそろいの細いストライプのシャツに、太い白黒の縦じまのベスト。そして髪を黒いリボンで束ね、赤いチェックのパンツに赤いくつといったキュートなファッションだ。
絵本のなかで子どものころの自分の声と母の声を使い分け、その表現力は今さら語るまでもなく、ぐいぐいと引き込まれた。“しげる”という男の子のような名前にいじめられた自分、そして名前に託した思いを語る母。目を潤ませて聴き入る人も多く、室井さんは「名前は両親からもらった2つとない宝物。どうか大切にしてください」と願った。
ライブ後はサイン会を開くと長い行列ができた。室井さんはさっそく燕の背脂ラーメンをチェックしたようで、「どこのラーメン屋がおいしいの?」、「遠くからお嫁にいらしたの?」、「みひろちゃん、かわいい名前でいいですね」とテレビで見るように初対面のファンともずっと昔からの友だちのように気さくに話しかけ、笑っていた。
翌6日は三条市立裏館小学校体育館で「しげちゃん一座」による絵本&トーク&音楽のファミリーライブ「しげちゃん」が三条市などの主催で開かれる。対象は3歳以上でチケットは1人500円。燕市よりも子どもの来場が多そうなので、より子ども向けの内容になりそうだ。