コメを中心とした日本食の良さを見直し、コメと米粉の消費拡大、地産地消を推進しようと6日、燕市国上、道の駅国上のふれあいパーク久賀美で料理コンクールと新米「押し寿司フェア」が行われた。
料理コンクールはことしで6年で、燕市、燕市農業委員会、燕市農村地域生活アドバイザー連絡会が主催。ご飯にあう「おかず」部門に31点、スイーツを含む米粉を使った料理の部門21点の計52点の応募があった。
この日、応募者から料理を持参してもらい、新潟調理師専門学校の吉田育子校長を審査委員長、農業委員の渡辺美代子副実行委員長を審査員に審査し、2部門から最優秀賞1点をはじめ、優秀賞4点、アイデア賞2点の7点を決めた。
最優秀賞は、瀬倉かえでさん(23)=新潟市秋葉区=の「やわらか豚肉甘辛なしダレ」。豚肉に塩こうじ、酒、溶き卵、米粉をあわせたものを豚肉にもみ込み、一口大に握って米粉をまぶす。ナスを一口大に切って塩水であくを抜き、両者をフライパンで揚げる。ナシとしょうゆ、砂糖、酒を煮詰めて作る“なしだれ”とエダマメを煮からめ、皿に盛りつけたら半熟卵を載せて完成。材料費は約400円。
表彰式では、鈴木市長から瀬倉さんに賞状と賞品の高級炊飯器をプレゼントした。瀬倉さんはケーキ屋でアルバイトしており、調理師、製菓衛生師の資格をもつ。昨年に続いての応募で、昨年はアイデア賞を受けたが決して満足せず、「ことしこそは頑張りました」と、リベンジを目指し、朝5時に起床して調理した。
たれにナシをすり下ろして入れたのがポイントで、風味が良くなった。柔らかく、手軽にできて弁当にも向いたおかずになったと言う。
一方、押し寿司フェアは、昨年まで開いていた1日農家レストランに代えて開いた。昨年までは燕市農村地域生活アドバイザー連絡会が調理した弁当を食べてもらうだけだったが、今回は押し寿司の体験コースと食事コースを行った。
押し寿司は燕産のコメに県産の乾燥シイタケ、タマゴ、キュウリ、キク、ブタのひき肉のそぼろ、エビなどを素材に作った。体験コースは20人が参加し、アドバイザーの指導で押し寿司を作り、食事コースは50人がアドバイザーの作った押し寿司を味わった。料理コンクールの受賞は次の通り。敬称略。
【最優秀賞】▲「やわらか豚肉甘辛なしダレ」瀬倉かえで
【優秀賞】▲「おから風枝豆の卯の花」池田葉子▲「りんごと紅茶の米粉ケーキ」藤井留美子▲「いかのごま正油あえ」関川厚子▲「かもうりもちっち」土田左斗美
【アイデア賞】▲「アイデアおくら」小原茜▲「野菜と大豆入り米粉ムース白玉」堀井基子